2019年4月のブログ記事

  • 降圧剤 Ca拮抗薬(CCB:calcium channel blocker)

    血管の平滑筋にあるカルシウムチャネルの機能をき拮抗し、血管拡張作用を示す薬剤 ●ジヒドロピリジン系 高血圧治療の第一選択薬。血管拡張作用、降圧作用が強く、心筋への作用がほとんどない。 ニフェジピン(アダラートなど)やニカルジピン(ペルジピンなど)やアムロジピン(アムロジンやノルバスク)が含まれる分... 続きをみる

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  • バクテリアルトランスロケーション

    Bacteria Translocation:BT 腸管内細菌が粘膜バリアーを通過して,体内に移行する状態。 細菌そのものだけではなく腸管内のtoxinの移行により,腸管の粘膜やリンパ節で産生されたサイトカインがSIRS(全身性炎症反応症候群)が引き起こす 原因 免疫不全,絶食による腸粘膜萎縮によ... 続きをみる

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  • 抗血小板薬、抗凝固薬 メモ

    抗血小板薬(バイアスピリン、クロピドグレル等) 抗凝固薬(ワーファリン、NOAC等) 双方ともに血栓形成を防止する効果がある。血栓には赤色血栓と白色血栓にわけられる。 動脈は血流が速いのでフィブリンを作る凝固因子は流されやすい。動脈の血栓は白色血栓と呼ばれる血小板主体のものになる。血小板の凝集を阻... 続きをみる

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  • 抗凝固薬 NOAC使い分け

    ワーファリンと比較され、有効性及び安全性が証明されており、ガイドラインでも推奨されている。NOAC間で有効性・安全性を直接比較した文献は今ない。 ワーファリンと違い食事の影響を受けにくい。 ワーファリンほど併用注意薬は多くないがワソラン、アミオダロンなどは注意。 ワーファリンはPT-INRを指標と... 続きをみる

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  • 抗凝固薬

    ●ビタミンK依存性凝固因子合成阻害薬(Ⅱ・Ⅸ・Ⅶ・Ⅹ) ビタミンKに対する拮抗作用により抗凝固作用をもつ]。効果が最大になるまでに投与を開始してから48〜72時間かかる。即効性を求めるならばヘパリンの併用が望ましい。定期的にプロトロンビン時間を測定する必要がある。効果消失にも4~5日かかる。 内視... 続きをみる

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  • 抗血小板薬

    抗血小板剤は、血小板の凝集を阻害することで、主に白色血栓を作らないようにする作用を持つ薬剤である。動脈における血小板血栓予防に優れている。 ●COX-1阻害薬 シクロオキシゲナーゼ (COX-1) にアスピリンが結合することでトロンボキサンA2 (TXA2) が産生されず、血小板が凝集しない。不可... 続きをみる

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  • 血管拡張薬:ニコランジル

    硝酸薬同様にNOの放出によって冠動脈を拡張する。 NTGに比べて血圧しくい、耐性ができにくいなどのメリットがある。 静注は体重が関係ないためγ単位ではない。 血圧が低い場合の不安定な急性冠症候群で用いられる。 ATP感受性Kチャネル開口作用があり、これは臓器保護に働く作用があるためAMI後の心保護... 続きをみる

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  • 硝酸薬

    硝酸薬は血管拡張薬の一種。代謝物である一酸化窒素が血管平滑筋へ作用することで血管拡張を促す薬物である 一硝酸イソソルビド ISMN 肝臓での first pass effect を受けないため,作用は ISDN に比べてより長く持続するため内服薬で用いられることが多い。 症状改善には役に立つが予後... 続きをみる

  • 硝酸薬:一硝酸イソソルビド(ISMN)

    一硝酸イソソルビドは肝臓での first pass effect を受けないため,作用は ISDN に比べてより長く持続するため内服薬で用いられることが多い。 症状改善には役に立つが予後改善効果は乏しい。 ●二トロールR Cap:20mg 禁忌 重篤な低血圧又は心原性ショックのある患者 閉塞隅角緑... 続きをみる

  • 硝酸薬:二硝酸イソソルビド(ISDN) 

    二硝酸イソソルビド(ISDN) 持続時間が長く、降圧作用が弱い。 経口剤としては初回通過効果を受けるため、徐放化や貼付剤として開発され、臨床の場で用いられている。 ●ニトロールスプレー 1.25mg/1噴霧 100噴霧分 下の溝部分まで液体がおりてきたら交換 禁忌 重篤な低血圧(血圧がさがるため安... 続きをみる

  • 硝酸薬:ニトログリセリン(NTG)

    ニトログリセリン:NTG 持続時間が短く、降圧作用が強いのが特徴。 狭心発作出現時には,ニトログリセリンの舌下服用が最も有効な手段である. ●ミリスロール 注:1mg/2mL、5mg/10mL 25mg/50mL、50mg/100mL 禁忌 閉塞隅角緑内障の患者[眼圧を上昇させるおそれがある。] ... 続きをみる

  • 利尿薬:バソプレシン受容体拮抗薬

    バソプレシン受容体拮抗薬 集合管での水の再吸収を抑え尿量を増やす。経口でありながら強力な作用を示す 低Na血症に対しループ利尿薬は使えない。そんなときに用いられる。 V2受容体選択的なので血管拡張による低血圧は起こさない。この点がハンプとの違いだが、多尿による血圧低下は起こりうる 副作用:脱水、肝... 続きをみる

  • 利尿薬:ナトリウム利尿ポリペプチド製剤

    ナトリウム利尿ポリペプチド製剤 体液過剰に対して心房から分泌されるホルモン。腎輸入細動脈を拡張し腎血流量を増加させ尿量を増やす。またレニン・アンギオテンシン系を抑制し利尿を促進。 ラシックスに比べ利尿作用は弱いが心筋保護作用がある。不整脈や電解質異常といった副作用が少ない。血管拡張作用もあるため血... 続きをみる

  • 利尿薬:アルドステロン受容体拮抗薬(カリウム保持性利尿薬)

    アルドステロン受容体拮抗薬(カリウム保持性利尿薬) アルドステロンはレニン・アンギオテンシン・アルドステロン系の最終産物。腎集合管でのNa再吸収を増やし体液量を増加させる働きがある。この作用をブロックしNa排泄を増やして利尿効果を得る。その際にKを血中内に取り込むためKは保持される。 利尿作用はあ... 続きをみる

  • 利尿薬:サイアザイド系利尿薬

    サイアザイド系利尿薬およびサイアザイド系類似利尿薬 尿細管内に分泌され、遠位尿細管でNaの再吸収を抑制し尿量を増やす。 糸球体でろ過された尿は近位尿細管で60%、ヘンレ係蹄上行脚で30%のNaが再吸収されているため、その後の遠位尿細管での吸収を抑制してもあまり効果がないのでマイルドにしか効かない。... 続きをみる

  • 利尿薬:ループ利尿薬

    ヘンレ係蹄上行脚でNaの再吸収を阻害作用がある。尿中のNaが増えるため尿量が増加する。副作用:低カリウム血症、高尿酸血症、低K血症性代謝性アルカローシス、耳鳴・難聴などの内耳障害、肝性昏睡 ●フロセミド(ラシックス) ループ利尿薬 ※アルブミンと結合し作用を発揮するため、低アルブミン血漿では作用が... 続きをみる

  • 利尿薬:浸透圧利尿薬

    浸透圧利尿薬 血中で水解を受けずに糸球体からほぼ完全に濾過されかつ尿細管での再吸収を受けないために浸透圧利尿を起こす。製剤の浸透圧を利用しているため単独投与が望ましい。 重大な副作用として心不全、急性腎不全、電解質異常(代謝性アシドーシス、高カリウム血症、低ナトリウム血症) マンニトール早く効く、... 続きをみる

  • 胸腔ドレーン

    胸腔ドレーン Chest Drain 胸腔内にチェストチューブを挿入し胸腔内の空気・液体を排出する。 目的 ・肺の虚脱防止と再拡張 ・液体貯留防止 観察 ・呼吸性移動 Fluctuation 呼吸に伴い水封室の水位が上下移動すること。 通常胸腔内圧は吸気時に-6~-8cmh2o、呼気時に-2~-4... 続きをみる

  • 血液検査 脂質関連

    1)TC:総コレステロール 基準値:120~220mg/dl 血中コレステロールのうち75%はLDL、25%はHDLとして存在。 高値:遺伝、食生活、 低値:甲状腺機能亢進症、劇症肝炎、肝硬変、アジソン病 2)HDLコレステロール 基準値:40~96mg/dL 血清コレステロールのうち高比重リポタ... 続きをみる

  • 血液検査 膵酵素

    ①アミラーゼ AMY 正常値:44〜132(U/L) 膵臓・唾液腺から分泌されている消化酵素の1つ。 膵炎発症から6〜12時間で上昇。半減期は10時間 体内分布は膵. 唾液腺に多く、肝、肺、小腸、卵巣などにも認められるため特異度は低い。 腎臓から1/3排泄され、その他は体内で分解される。AMYと膵... 続きをみる

  • 血液検査 AT-Ⅲ

    ①AT-Ⅲ アンチトロンビンⅢ 基準値:80〜130 % 肝および血管内皮細胞で産生される。生理的には抗凝固作用を有しているため、欠乏により過凝固状態を引き起こしやすくなる。 また,AT IIIの血中濃度は産生と消費のバランスにより左右されるため,凝固系の動き,産生状態,血栓症の病因を知ることが重... 続きをみる

  • Refeeding syndrome 

    リフィーディング症候群とは、慢性的な栄養不良状態が続き高度の低栄養状態にある患者にいきなり十分量の栄養補給を行うことにより発症する一連の代謝合併症の総称。 心不全、不整脈、呼吸不全、意識障害、けいれん発作、四肢麻痺、運動失調、横紋筋融解、尿細管壊死、溶血性貧血、高血糖あるいは低血糖発作、敗血症、肝... 続きをみる

  • 腫瘍崩壊症候群 TLS

    腫瘍崩壊症候群は悪性腫瘍の治療時、腫瘍が急速に崩壊するときに生じる。 通常治療開始後 12時間~72 時間以内起きやすい。。 典型的な症状は治療開始 6 時間以内において、高カリウム血症が現れる。 少し遅れて 24~48 時間後にリン、カルシウム、尿酸が変動し、それ以後に血 清クレアチニン値が上昇... 続きをみる

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  • 血液検査 網赤血球 Ret

    赤芽球が成熟して脱核したばかりの幼弱な赤血球。骨髄での赤血球産生の指標。 基準値 網赤血球比率 5~20% 網赤血球数 4~18万/μL 高値:溶血性貧血、出血、貧血からの回復期、骨髄抑制からの回復期 低値:再生不良性貧血、鉄欠乏、VB12・葉酸欠乏、腎不全 網赤血球検査(レチクロ)をすることで骨... 続きをみる

  • 血液検査 PLT、MPV、PDW

    ①PLT 血小板数  正常値15万~35万  血小板の約1/3は脾臓内に存在し、残りの2/3は血中にある。 寿命は10日ほど。一時止血に重要な役割を果たしている。 減少の原因 産生低下、消費亢進、脾腫によるプール増加、DIC 5万以下では手術はできない。筋肉注射もやめとく。 2万以下では頭蓋内出血... 続きをみる

  • 血液検査 好中球割合

    白血球数の大きな変動があった場合、好中球の割合を確認することが大切。 SEG(分葉核球)・・・成熟した好中球。健常な場合は大半はコレ。 BND(桿状核球)、MM(後骨髄球)、MY(骨髄球)・・・幼若な細胞 感染症の初期にはSEGが下がり、骨髄にあるSEGのストックから供給が始まれば上昇する。 体内... 続きをみる