Refeeding syndrome 

リフィーディング症候群とは、慢性的な栄養不良状態が続き高度の低栄養状態にある患者にいきなり十分量の栄養補給を行うことにより発症する一連の代謝合併症の総称。


心不全、不整脈、呼吸不全、意識障害、けいれん発作、四肢麻痺、運動失調、横紋筋融解、尿細管壊死、溶血性貧血、高血糖あるいは低血糖発作、敗血症、肝機能異常、消化管機能異常などの多彩な臨床像を示し、心停止を含む致死的合併症による死亡例も報告されている


飢餓に陥るとエネルギー代謝の主体は、糖から脂肪やタンパクに変わります。
長期になると脂肪が主役となります。主要なミネラルも枯渇します。


ここで急激に栄養補給されると、急な糖負荷によりインスリン分泌は増加し、グルカゴンは抑制されます。リン、マグネシウムなどのミネラルは細胞内への移動、血中濃度が低下
します。


予防法
5~10kcal/kg/日からスタート。P,Mg,VB1(100mg×2回/1W)の投与
問題なければ少しずつエネルギー量をあげていく


注意点
TPN開始1~2週間でP,Mgが消費される。
P2.5、Mg1.8以下でrisk高。