利尿薬:バソプレシン受容体拮抗薬

バソプレシン受容体拮抗薬
集合管での水の再吸収を抑え尿量を増やす。経口でありながら強力な作用を示す
低Na血症に対しループ利尿薬は使えない。そんなときに用いられる
V2受容体選択的なので血管拡張による低血圧は起こさない。この点がハンプとの違いだが、多尿による血圧低下は起こりうる
副作用:脱水、肝機能障害、高カリウム血症、高Na血症(橋中心髄鞘崩壊症)


●トルバプタン(サムスカ)

錠:7.5mg(1277.3円)、12.5mg、30mg
禁忌
心不全及び肝硬変における体液貯留の場合
(無尿の患者、高ナトリウム血症、肝性脳症、妊婦)
常染色体優性多発性のう胞腎の場合(ADPKD)
(重篤な腎障害、肝機能障害、妊婦)


用法容量
心不全:15mgを1日1回経口投与する。
肝硬変:7.5mgを1日1回経口投与する。
ADPKD:1日60mgを2回(朝45mg、夕方15mg)に分けて経口投与。