ICT関連のブログ記事

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  • 抗菌薬 治療法と戦略

    escalation戦略と de-escalation 戦略 escalation戦略とは、軽症の感染症などにおいて、原因菌を可能な限り絞り込み、狭域スペクトルの抗菌薬で治療を開始し、病態が悪化した場合にはスペクトルを広げる戦略である。 de-escalation戦略とは、重症の感染症などにおいて... 続きをみる

  • 抗菌スペクトル

    GPC…グラム陽性球菌 ・MRSA:メチシリン耐性黄色ブドウ球菌 ・腸球菌:enteroccous エンテロコッカス ・Strep:steptococcus ストレプトコッカス  →A郡β溶連菌、肺炎球菌、緑色レンサ球菌など ・MSSA:S.aureus 黄色ブドウ球菌 GNR…グラム陰性桿菌  ... 続きをみる

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  • 症状と感染臓器と菌種

    眼 症状:涙が出る、目やに、充血など 疾患:眼感染症 細菌:緑膿菌 鼻咽頭 症状:鼻づまり、咳や痰、喉の痛みなど 疾患:副鼻腔炎、咽頭炎、扁桃周囲膿瘍 細菌:黄色ブドウ球菌、肺炎球菌、A郡連鎖球菌、嫌気性菌 肺 症状:高熱、胸の痛み、激しい咳、息切れ、胸部×線検査で白い影 疾患:肺炎、誤嚥性肺炎、... 続きをみる

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  • 抗菌薬・細菌 記事まとめ

    ●00抗菌薬適正使用マニュアル表紙.indd https://www.khosp.or.jp/files/pdf/document/koukinyaku-manual.pdf ○抗菌薬の知識 ・βラクタマーゼと耐性菌  ・抗菌薬臓器移行性 ・抗菌薬と金属カチオン ・抗菌剤 透析性 ・抗菌薬インター... 続きをみる

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  • アンチバイオグラム

    ○アンチバイオグラムとは 微生物の薬剤感性率は、地域ごとあるいは施設や患者背景ごとに異なることが多いためそれぞれをモニタリングする必要がある。 アンチバイオグラム(抗菌薬感受性率表)は、ある施設、ある一定期間において分離された微生物の各種抗菌薬への感性率(%S, percent susceptib... 続きをみる

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  • 耐性菌とβラクタマーゼ

    βラクタマーゼ ●ペニシリナーゼ 産生する菌はペニシリン系及び第1、第2世代セファロスポリン等を分解する。 治療:セファマイシン系(CMZ)、第3世代セファロスポリン及びカルバペネム系抗菌薬。 ●ESBL:基質拡張型ベータラクタマーゼ産生菌 ペニシリナーゼが進化してペニシリン系、セフェム系を分解す... 続きをみる

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  • 抗菌薬と金属カチオン

    一部の抗菌薬と金属カチオン製剤の同時服用により、キレート形成を来し薬剤吸収が低下してしまう。下記一部抗菌薬の例。 例:AUC40%→薬剤吸収が6割に減少。 ミノサイクリン塩酸塩はCaでAUC27%になるため朝牛乳と一緒に内服すると吸収が約3割下がる。 下記金属カチオン系薬剤例。 対策 ➀先に金属カ... 続きをみる

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  • βラクタマーゼ阻害薬配合のセフェム系抗菌薬

    ●セフォペラゾン/スルバクタム(セフォン) CPZ/SBT 第3世代セフェム系抗菌薬とβラクタマーゼ阻害薬の配合剤 排泄経路  腎…SBT約90% CPZ約25% セフォペラゾンは第三世代セフェム系であるが、ペニシリナーゼおよびセファロスポリナーゼに不安定である、そのためβラクタマーゼ(スルバクタ... 続きをみる

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  • 抗菌剤 透析性

    抗菌薬の代謝は腎排泄型と胆汁排泄型(肝代謝)に分けられる。 腎排泄型は透析によって排泄されるが、肝臓で分解されるものは透析で排泄されず、透析性がない。(蛋白結合率が低いと透析で除去されやすい) 透析患者の感染症に対する抗菌薬濃度を維持するためには腎排泄型抗菌薬は透析後に追加投与する必要があるが、胆... 続きをみる

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  • 抗ウイルス薬

    一時保存 ●アシクロビル(アシクロビン)ACV 単純ヘルペス、水痘帯状疱疹ウイルスに活性のある薬剤 ●バラシクロビル(バルトレックス)VACV アシクロビルのプロドラッグ ●オセルタミビル(タミフル) 経口抗インフルエンザ薬 ●ザナミビル(リレンザ) 吸入抗インフルエンザ薬 ●ラニナミビル(イナビ... 続きをみる

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  • その他抗菌薬

    ●クリンダマイシン(ダラシン注、ダラシンカプセル)CLDM 静菌性抗菌薬 リンコマイシン系抗菌薬。嫌気性菌(横隔膜より上)に対してよく用いられる。 主な抗菌スペクトラム   ・横隔膜の上と下の嫌気性菌   ・黄色ブドウ球菌(MSSA、MRSA)   ・肺炎球菌以外のレンサ球菌 主な適応   ・溶連... 続きをみる

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  • 抗MRSA薬

    グリコペプチド系抗菌薬 殺菌性抗菌薬 AUC/MIC ● バンコマイシン(バンコマイシン®)VCM  MRSA専用。経口剤はクロストリジウムによる偽膜性腸炎にもつかえる。 主な適応  ・経験的治療においてMRSAや E. faecium をカバーする場合  ・市中発症の髄膜炎の経験的治療で肺炎球... 続きをみる

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  • ニューキノロン系

    殺菌性濃度依存性超広域抗菌薬 非定型細菌をカバー。 スペクトラムとても広い。診断間違ってても治療できてしまう最強抗菌薬。 レジオネラに対してのみファーストチョイス。 ただし金属カチオン(Al、Mg、Fe)含有製剤との併用は、キレート形成によって吸収が阻害され、キノロン系抗菌剤の血中濃度が低くなって... 続きをみる

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  • テトラサイクリン系

    時間依存性静菌性抗菌薬 非定型細菌、グラム陽性菌 グラム陽性菌 マラリアなど。 ※グラム陽性菌の多くが耐性をもち、グラム陰性菌のプロテウスはカバーしてない リケッチアにたいしてはマクロライドより良い。 ●ドキシサイクリン(ビブラマイシン)DOXY リケッチア、スピロヘータなどにも活性がある 主な抗... 続きをみる

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  • マクロライド系

    時間依存性静菌性抗菌薬 ターゲットは非帝型細菌。グラム陽性菌もカバーしている。 マイコプラズマ、クラミジア、リケッチア、レジオネラ等 ※マイクライド耐性の非定型細菌もでてきた。代替薬としてはテトラサイクリン系やキノロン系がある ●クラリスロマイシン(クラリス)CAM 抗菌スペクトラム   ・マイ... 続きをみる

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  • アミノグリコシド系

    濃度依存性殺菌性抗菌薬 ●ゲンタマイシン(ゲンタシン)GM 主な抗菌スペクトラム  ・腸内細菌科、緑膿菌、アシネトバクター  ・黄色ブドウ球菌、腸球菌 主な適応  ・緑膿菌、アシネトバクター、腸内細菌の尿路感染の標的治療 ・薬剤耐性緑膿菌、アシネトバクターに対する併用療法  ・腸球菌、レンサ球菌に... 続きをみる

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  • βラクタム系-カルバペネム系

    イミペネム(シラスタチン)IPM CS パニペネム(ペタミプロン) PAPM BP メロペネム(メロペン) MEPM 3種あるが大差なし。メロペネムだけ覚えておく。 時間依存性殺菌性超広域抗菌薬抗菌薬 ●メロペネム(メロペン)MEPM 主な抗菌スペクトラム  ・MRSAや E. faecium を... 続きをみる

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  • スピロヘータ

    螺旋状のグラム陰性菌である。 ●梅毒トレポネーマTreponema pallidum 性感染症の一つ。 症状は初期硬結、バラ疹、 扁平コンジローマ、ゴム腫、神経梅毒、など全身症状。 ●ボレリアBorrelia マダニから感染する。ライム病ともいう。 遊走性紅斑を生じ、その後インフルエンザ用の症状を... 続きをみる

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  • 非定型細菌

    ●マイコプラズマ mycoplasma 若人の肺炎の起因菌として有名 症状は乾性咳嗽、下痢と嘔吐、紅斑 蕁麻疹 肝障害など マイコプラズマは細胞壁がなくβラクタムは効かない。 ●クラミジア chamydia 3種類に分けられる。治療は一緒。 クラミジアは細胞内に寄生するからβラクタムは効かない。 ... 続きをみる

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  • グラム陰性球菌 GNC

    グラム陰性球菌 GNC 1.Neisseria.gonorrhea 淋菌 →尿道炎、子宮頸管炎、多関節炎 まれに咽頭炎になる。性感染症として有名 抗菌薬1stCTRX,CTX 2nd AZM 2.Neisseria.meningitis 髄膜炎菌 →髄液からでたら髄膜炎。DIC 副腎不全に至る 抗... 続きをみる

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  • グラム陽性桿菌 GPR

    グラム陽性桿菌(GPR) 1.Corynebacterium.diphtheria ジフテリア →小児咽頭炎の起因菌 抗菌薬1st EM 2nd PCG 2.Listeria monocytogentes リステリア →骨髄炎の起因菌 50歳以上の骨髄炎はリステリアを考慮 抗菌薬 1stABPC ... 続きをみる

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  • バクテリアルトランスロケーション

    Bacteria Translocation:BT 腸管内細菌が粘膜バリアーを通過して,体内に移行する状態。 細菌そのものだけではなく腸管内のtoxinの移行により,腸管の粘膜やリンパ節で産生されたサイトカインがSIRS(全身性炎症反応症候群)が引き起こす 原因 免疫不全,絶食による腸粘膜萎縮によ... 続きをみる

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  • PCG

    ベンジルペニシリン(ペニシリンG) 最も狭域な抗菌薬で、感受性がある場合は効果が大きい。 投与回数が多いことから敬遠されている。 主な抗菌スペクトラム ・Step、腸球菌、ペニシリナーゼ非産生のMSSA ・髄膜炎菌 ・梅毒、レプトスピラ 主な適応 ・レンサ球菌感染症(皮膚軟部組織感染、感染性心内膜... 続きをみる

  • 抗菌薬の用語

    項目 MIC PK PD バイオアベイラビリティ ① MIC:最小発育阻止濃度 MIC(最小発育阻止濃度)が低い:抗菌薬の濃度が低くても細菌の増殖を抑えることができる その細菌に対して、有効性が高い抗菌薬である MIC(最小発育阻止濃度)が高い:抗菌薬の濃度が高くないと細菌の増殖を抑えることができ... 続きをみる