利尿薬:浸透圧利尿薬

浸透圧利尿薬
血中で水解を受けずに糸球体からほぼ完全に濾過されかつ尿細管での再吸収を受けないために浸透圧利尿を起こす。製剤の浸透圧を利用しているため単独投与が望ましい。


重大な副作用として心不全、急性腎不全、電解質異常(代謝性アシドーシス、高カリウム血症、低ナトリウム血症)


マンニトール早く効く、効果が持続しない(緊急性が高い場合はコッチ)
 投与後40~50分後に頭蓋内圧は最低となり、持続時間は約3時間。
グリセレブはゆっくり長く効く(持続的に脳圧管理したいときはコッチ)
 投与後2時間後に頭蓋内圧は最低となり、持続時間は約6時間。


マンニトール、グリセオール、イソソルビドの順に作用が弱くなる。
また、マンニトールやグリセオールは点滴で投与するのに対して、
イソソルビドは内服薬で投与することが可能。


※マンニトールはリバウンド現象が、グリセオールより強いため脳疾患ならグリセオール?


●マンニットール(D-マンニトール)

注:300ml 20%


禁忌
急性頭蓋内血腫


効能効果
術中・術後・外傷後及び薬物中毒時の急性腎不全の予防及び治療
脳圧降下及び脳容積の縮小を必要とする場合
眼内圧降下を必要とする場合


用法用量
1回体重1kg当り1.0〜3.0g(5〜15mL)を点滴静注する。、D-マンニトールとして1日量200gまでとする。投与速度は100mL/3〜10分とする


●グリセレブ(グリセレブ)

注:200ml,300ml


効能効果
頭蓋内圧亢進,頭蓋内浮腫の治療
眼内圧下降を必要とする場合


用法用量
1回200〜500mLを1日1〜2回,500mLあたり2〜3時間かけて点滴静注する.
脳外科手術時の脳容積縮小の目的には,1回500mLを30分かけて点滴静注する.
眼内圧下降及び眼科手術時の眼容積縮小の目的には,1回300〜500mLを45〜90分かけて点滴静注する.