血液検査 好中球割合

白血球数の大きな変動があった場合、好中球の割合を確認することが大切。


SEG(分葉核球)・・・成熟した好中球。健常な場合は大半はコレ。
BND(桿状核球)、MM(後骨髄球)、MY(骨髄球)・・・幼若な細胞


感染症の初期にはSEGが下がり、骨髄にあるSEGのストックから供給が始まれば上昇する。
体内SEGストックがなくなるとBNDやMM、MYなどが上昇する。これらが15%以上上昇することを左方移動といい、体内好中球の消費が強いことをあらわす。
感染症では主にBNDやMMが上昇するが、白血病による左方移動ではMYが上昇する。


血液像目視(好中球割合)
Promyelocyte(前骨髄球)
Myelocyte(骨髄球MY)
Metamyelocyte(後骨髄球MM)
N.Stab(桿状核球BND):基準値3~15%
N.Segment(分葉核球SEG):基準値40~60%


SEGは通常細菌感染症では増加するが、感染症の早期や重症感染症では低下する。
また重症感染症では感染早期の低下のまま上昇しないこともある。