薬剤関連のブログ記事

薬剤関連(ムラゴンブログ全体)
  • 肺保護戦略

    ・高い気道内圧→圧外傷barotrauma ・高い容量→容量外傷volutrauma ・上2つはVILI,VALIの原因 これは吸気時に着目した合併症 一方、高PEEPと低いPEEPでは低PEEPに肺障害が生じることがある ・これは肺胞の拡張・虚脱をくりかえすことが原因である ・atelectra... 続きをみる

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  • COVID-19 メモ

    covid肺炎はウイルス性。サイトカインストームによるARDSや凝固異常による全身血栓症候群が主病態。 ●ベクルリー 元々エボラ出血熱治療薬。 30〜120分かけて投与 軽症例3日間。中症例5日間。重症例10日間投与可。 副作用:腎・肝機能障害、インフュージョンリアクション、アナフィラキシー

  • 血漿分画製剤

    ●アルブミナー アルブミナー25%静注12.5g/50mL 高調アルブミン 血漿浸透圧を上昇させ血管外の水分を血管内に戻すように働く。肺水腫、腹水、浮腫の改善に用いられる。本剤50mLの輸注は約250mLの循環血漿量の増加に相当する。 25%製剤:1mL/分以下(60ml/h以下) 1時間かけて ... 続きをみる

  • PSVTに対する薬剤(アデホス、ワソラン)

    ①ATP(アデホス)急速静注(10mg,20mg,40mg) アデホスは洞結節の自動能と房室伝導を抑制する。 素早い房室結節の遮断効果があるが、すぐ再発することもある アデホスの投与方法 1回目 原液アデホス10mg、生食で後押し ↓効果がなければ 2回目 原液アデホス20mg、生食で後押し ↓効... 続きをみる

  • 筋弛緩薬エスラックスと拮抗薬

    非脱分極性麻薬用筋弛緩剤 用法及び用量 挿管用量:0.6mg/kgを静脈内投与し、術中必要0.1〜0.2mg/kgを追加投与する。 持続注入:7μg/kg/分の投与速度で持続注入開始。上限は0.9mg/kgまでとする。 未使用分は冷所管理 看護ポイント ・バッキングも消失するため、体位変換前の経口... 続きをみる

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  • デスモプレシン点鼻薬

    中枢性尿崩症は、脳から分泌される“バソプレシン”という抗利尿ホルモンの不足で起こる。 不足すると、腎臓での水分の再吸収が減少し、うすい尿が大量にでてしまうのです このお薬は、バソプレシンと同じように作用し、その働きを補います。すなわち、腎臓での尿中水分の吸収を促進し、尿を濃くして尿量を減らせるわけ... 続きをみる

  • γ ガンマ計算

    STEP①その人の1γを計算する 式:体重(kg)×0.06 =その人の1γ 例)50kg の場合、50×0.06で3mg/h が1γとなる STEP②投与する薬剤濃度を計算する 式:薬剤容量(mg)÷薬剤液量(ml)=薬剤濃度/mlとなる 例)NAD5A(5mg)+N/S45ml=50mlの場合... 続きをみる

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  • 抗菌薬 治療法と戦略

    escalation戦略と de-escalation 戦略 escalation戦略とは、軽症の感染症などにおいて、原因菌を可能な限り絞り込み、狭域スペクトルの抗菌薬で治療を開始し、病態が悪化した場合にはスペクトルを広げる戦略である。 de-escalation戦略とは、重症の感染症などにおいて... 続きをみる

  • 抗菌スペクトル

    GPC…グラム陽性球菌 ・MRSA:メチシリン耐性黄色ブドウ球菌 ・腸球菌:enteroccous エンテロコッカス ・Strep:steptococcus ストレプトコッカス  →A郡β溶連菌、肺炎球菌、緑色レンサ球菌など ・MSSA:S.aureus 黄色ブドウ球菌 GNR…グラム陰性桿菌  ... 続きをみる

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  • 症状と感染臓器と菌種

    眼 症状:涙が出る、目やに、充血など 疾患:眼感染症 細菌:緑膿菌 鼻咽頭 症状:鼻づまり、咳や痰、喉の痛みなど 疾患:副鼻腔炎、咽頭炎、扁桃周囲膿瘍 細菌:黄色ブドウ球菌、肺炎球菌、A郡連鎖球菌、嫌気性菌 肺 症状:高熱、胸の痛み、激しい咳、息切れ、胸部×線検査で白い影 疾患:肺炎、誤嚥性肺炎、... 続きをみる

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  • 点眼薬もろもろ

    ・ベガモックス点眼液0.5% ニューキノロン系抗菌点眼薬 水性点眼剤 <適応症> 眼瞼炎、涙嚢炎、麦粒腫、結膜炎、瞼板腺炎、角膜炎、眼科周術期の無菌化療法 <眼科周術期の無菌化療法> 通常、手術前は1回1滴、1日5回、手術後は1回1滴、1日3回点眼する。 ※当院では術後1日4回 主な副作用として、... 続きをみる

  • 麻薬拮抗性鎮痛薬

    ペンタゾシン(ソセゴン) 禁忌 頭部傷害がある患者又は頭蓋内圧が上昇している患者 重篤な呼吸抑制状態にある患者及び全身状態が著しく悪化している患者 ナルメフェン塩酸塩水和物(セリンクロ)を投与中又は投与中止後1週間以内の患者 効能・効果及び用法・用量 各種癌、術後、心筋梗塞、胃・十二指腸潰瘍、腎・... 続きをみる

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  • 抗コリン薬について

    抗コリン薬とは、アセチルコリンがアセチルコリン受容体に結合するのを阻害する薬物のことである。また副作用として抗コリン作用が生じる薬剤もある。 投与禁忌の疾患 ・閉塞隅角緑内障→眼圧が上昇する。 ・前立腺肥大によって排尿障害のある場合→尿閉となってしまう ・重症筋無力症→筋緊張が低下する ・麻痺性イ... 続きをみる

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  • 急変時薬カテコラミン

    α作用 ノルアドレナリン>アドレナリン>ドパミン>ドブタミン β作用 ドブタミン>ドパミン>アドレナリン>ノルアドレナリン α1作用は主に血管収縮作用があり血圧上昇に関与する。 β1作用は心拍数増加、心収縮力増強に関与する。 β2作用は気管支と血管に分布。気管支拡張と血管拡張を起こす カテコラミン... 続きをみる

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  • 抗菌薬と金属カチオン

    一部の抗菌薬と金属カチオン製剤の同時服用により、キレート形成を来し薬剤吸収が低下してしまう。下記一部抗菌薬の例。 例:AUC40%→薬剤吸収が6割に減少。 ミノサイクリン塩酸塩はCaでAUC27%になるため朝牛乳と一緒に内服すると吸収が約3割下がる。 下記金属カチオン系薬剤例。 対策 ➀先に金属カ... 続きをみる

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  • βラクタマーゼ阻害薬配合のセフェム系抗菌薬

    ●セフォペラゾン/スルバクタム(セフォン) CPZ/SBT 第3世代セフェム系抗菌薬とβラクタマーゼ阻害薬の配合剤 排泄経路  腎…SBT約90% CPZ約25% セフォペラゾンは第三世代セフェム系であるが、ペニシリナーゼおよびセファロスポリナーゼに不安定である、そのためβラクタマーゼ(スルバクタ... 続きをみる

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  • 抗菌剤 透析性

    抗菌薬の代謝は腎排泄型と胆汁排泄型(肝代謝)に分けられる。 腎排泄型は透析によって排泄されるが、肝臓で分解されるものは透析で排泄されず、透析性がない。(蛋白結合率が低いと透析で除去されやすい) 透析患者の感染症に対する抗菌薬濃度を維持するためには腎排泄型抗菌薬は透析後に追加投与する必要があるが、胆... 続きをみる

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  • 経管投与(粉砕)してはいけない薬剤について

    Ⅰ. 徐放性製 投与回数の減少、または副作用の低減を図るなどの目的で、 製剤からの有効成分の放出速度、放出時間、放出部位を調節した製剤。 徐放性製剤を粉砕してしまうと急激な吸収や一過性の血中濃度上昇をもたらし、 過量時の副作用発現と、持続性の消失による治療への悪影響が考えられる。 略語 R:Ret... 続きをみる

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  • 術前中止薬

    覚えきれないので 抗凝固/抗血小板/高脂血症/降圧剤/DM/骨粗鬆症/女性ホルモン/リウマチ/抗癌剤/冠動脈疾患(狭心症)/肺高血圧/脳疾患めまい/IgG腎症/○○配合錠というキーワードに注意。 ・抗凝固薬 Wf、DOAC[イグザレルト、エリキュース、プラザキサ、リクシアナ] ・抗血小板薬... 続きをみる

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  • インクレチン製剤 GLP-1受容体作動薬

    GLP-1は消化管ホルモンの一つで食事摂取により小腸下部から分泌されます。GLP-1は血糖依存性のインスリン分泌促進、グルカゴン分泌抑制、食欲抑制、食物の胃からの排出遅延、膵β細胞保護作用などを有しますが、体内ですぐにDPP-4によって分解されてしまいます。 そこで 開発されたの がDPP-4によ... 続きをみる

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  • インスリン製剤 混合型

    インスリンの追加分泌を補う超速効型あるいは速効型製剤と中間型を組み合わせた製剤。 作用持続時間は15~24時間で、超速効型+中間型には超速効型25%、30%、50%が、速効型+中間型には速効型30%、40%、50%がある。静注は不可。 注射回数を減らせる利点がある。 懸濁操作が必要。(10回転がし... 続きをみる

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  • インスリン製剤 中間型

    作用発現時間は30分~3時間、最大作用時間は2~12時間、作用持続時間は18~24時間と製剤によって異なる。基礎分泌に替わる働きをもつ。静注は不可。 濃度にゆるやかなピークがある。 懸濁液なので使用前に懸濁させる必要がある。 朝食前30分以内に投与。 ・ノボリンN ・ヒューマリンN

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  • インスリン製剤 持続型

     作用発現時間は1~2時間、作用持続時間は約24時間である。最大作用時間に明らかなピークはない。中間型と比べてよりスムースに基礎分泌を補うことが可能。静注は不可。 ・トレシーバ    明らかなピークがほとんどない  この製品のみ注射時刻を、8時間以内なら前回から変更できる→融通がきく ・レベミル ... 続きをみる

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  • インスリン製剤 速攻型

    速攻型は食事30分前に使用する。速攻型にはRがついている。皮下だけでなく筋肉内注射、静脈内注射、持続静脈内注入に適応あり ・ノボリンR 作用発現時間 約30分 最大作用時間 1~3時間 作用持続時間 約8時間  ・ヒューマリンR 作用発現時間 30分~1時間 最大作用時間 1~3時間 作用持続時間... 続きをみる

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  • インスリン製剤 超速攻型

    作用発現時間  10~20分 最大作用時間  1~3時間 持続時間   3~5時間 ・ノボラピッド:食直前 ・フィアスプ:開始2分前or開始後20分以内  ※新薬 ノボラピッドの改良版 ・ヒューマログ:食直前(15分以内)  ※後発品 インスリン リスプロ    ・ルムジュブ:食事開始時or開始後... 続きをみる

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  • 血糖下降薬 まとめ

    ●経口血糖下降薬 ➀スルホニル尿素薬(SU薬) (例:グリメピリド:アマリール) インスリン分泌刺激作用あり 低血糖に注意 ②グリニド系 (例:シュアポスト、○○グリニド) SU薬と同様の作用機序。従来のSU薬との併用無意味。 必ず食直前に内服する。低血糖に注意 ③α-グルコシダーゼ阻害薬(α-G... 続きをみる

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  • 経口血糖降下薬 SGLT2阻害薬

    SGLTは、体内でグルコース(ブドウ糖)やナトリウムといった栄養分を細胞内に取り込む役割を担っています。 SGLTの種類はいろいろありますが、SGLT2に限っては、腎臓の近位尿細管という場所に限定的に存在しているのが特徴。近位尿細管でSGLT1とSGLT2は、グルコースを栄養分として細胞内に取り込... 続きをみる

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  • 経口血糖降下薬 DPP-4阻害薬

    インクレチン(GLP-1,GIP)は、分解酵素であるDPP-4により、体内では半減期2~3分という短い時間で分解されます。インクレチンは膵β細胞からのインスリン分泌を増強する作用を持ちますが、血糖値が下がるとインクレチンを介したインスリンの分泌が停止するため、単剤では低血糖が極めて起きにくいとされ... 続きをみる

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  • 経口血糖降下薬 チアゾリジン薬(TZD)

    骨格筋および肝臓におけるインスリン抵抗性を改善し、インスリンの相対的な作用を高めて血糖値を下げる。薬剤自体がインスリンの分泌を促すわけではないので、単独使用で低血糖の危険は少ないという特徴がある。 副作用として肝機能障害、浮腫、心不全、肝障害、体重増加に注意する。 本剤は、尿細管でNaと水の再吸収... 続きをみる

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  • 経口血糖降下薬 ビグアナイド薬(BG薬)

    SU薬が膵臓に作用するのに対して、ビグアナイド薬は主に肝臓に作用して糖新生を抑制する。食欲を抑制する効果もあり、肥満を伴う2型糖尿病患者の第一選択薬として用いることもある。注意すべき副作用として乳酸アシドーシス挙げられる。 主に➀肝臓の糖新生を抑制し、さらに②末梢組織でのインスリン感受性を改善、③... 続きをみる

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  • 経口血糖降下薬 α-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI)

    α-グルコシダーゼ阻害薬の特徴 食べ物に含まれている糖質の分解・消化を妨げることで、食後の血糖値上昇を抑える。 α-GIと糖質が、小腸内で同時に存在しなければ効果がないので、食事を開始する直前に服用する。効果の現れ方が比較的緩やかである。 単独投与では低血糖はほとんどみられないが、併用療法の際には... 続きをみる

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  • 経口血糖降下薬 グリニド系

    膵β細胞に働きかけてインスリンの分泌を促進する。作用のメカニズムはSU薬と似ているが、SU薬よりも吸収・分解が速いことが特徴。一般に、服用から約30分後に効果が発現し、約60分後に効果が最大に達し、約4時間後に効果が消失する。 そのため、食事の直前の服薬を遵守する。(食事の30分前の服用で低血糖、... 続きをみる

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  • 経口血糖降下薬 スルホニル尿素薬(SU薬)

    SU薬は経口血糖降下薬の中で最強で、HbA1c低下あたりのコストパフォーマンスは抜群。 膵β細胞に働き、服用後短時間で強力なインスリン分泌刺激作用を示し、インスリン分泌機能が残存する2型糖尿病が適用になる。この機序のため、β細胞が機能しない1型糖尿病には効果がない。 低血糖以外これといった大きな副... 続きをみる

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  • 降圧剤 Ca拮抗薬(CCB:calcium channel blocker)

    血管の平滑筋にあるカルシウムチャネルの機能をき拮抗し、血管拡張作用を示す薬剤 ●ジヒドロピリジン系 高血圧治療の第一選択薬。血管拡張作用、降圧作用が強く、心筋への作用がほとんどない。 ニフェジピン(アダラートなど)やニカルジピン(ペルジピンなど)やアムロジピン(アムロジンやノルバスク)が含まれる分... 続きをみる

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  • 抗血小板薬、抗凝固薬 メモ

    抗血小板薬(バイアスピリン、クロピドグレル等) 抗凝固薬(ワーファリン、NOAC等) 双方ともに血栓形成を防止する効果がある。血栓には赤色血栓と白色血栓にわけられる。 動脈は血流が速いのでフィブリンを作る凝固因子は流されやすい。動脈の血栓は白色血栓と呼ばれる血小板主体のものになる。血小板の凝集を阻... 続きをみる

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  • 抗凝固薬 NOAC使い分け

    ワーファリンと比較され、有効性及び安全性が証明されており、ガイドラインでも推奨されている。NOAC間で有効性・安全性を直接比較した文献は今ない。 ワーファリンと違い食事の影響を受けにくい。 ワーファリンほど併用注意薬は多くないがワソラン、アミオダロンなどは注意。 ワーファリンはPT-INRを指標と... 続きをみる

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  • 抗凝固薬

    ●ビタミンK依存性凝固因子合成阻害薬(Ⅱ・Ⅸ・Ⅶ・Ⅹ) ビタミンKに対する拮抗作用により抗凝固作用をもつ]。効果が最大になるまでに投与を開始してから48〜72時間かかる。即効性を求めるならばヘパリンの併用が望ましい。定期的にプロトロンビン時間を測定する必要がある。効果消失にも4~5日かかる。 内視... 続きをみる

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  • 抗血小板薬

    抗血小板剤は、血小板の凝集を阻害することで、主に白色血栓を作らないようにする作用を持つ薬剤である。動脈における血小板血栓予防に優れている。 ●COX-1阻害薬 シクロオキシゲナーゼ (COX-1) にアスピリンが結合することでトロンボキサンA2 (TXA2) が産生されず、血小板が凝集しない。不可... 続きをみる

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  • 血管拡張薬:ニコランジル

    硝酸薬同様にNOの放出によって冠動脈を拡張する。 NTGに比べて血圧しくい、耐性ができにくいなどのメリットがある。 静注は体重が関係ないためγ単位ではない。 血圧が低い場合の不安定な急性冠症候群で用いられる。 ATP感受性Kチャネル開口作用があり、これは臓器保護に働く作用があるためAMI後の心保護... 続きをみる

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  • 硝酸薬

    硝酸薬は血管拡張薬の一種。代謝物である一酸化窒素が血管平滑筋へ作用することで血管拡張を促す薬物である 一硝酸イソソルビド ISMN 肝臓での first pass effect を受けないため,作用は ISDN に比べてより長く持続するため内服薬で用いられることが多い。 症状改善には役に立つが予後... 続きをみる

  • 硝酸薬:一硝酸イソソルビド(ISMN)

    一硝酸イソソルビドは肝臓での first pass effect を受けないため,作用は ISDN に比べてより長く持続するため内服薬で用いられることが多い。 症状改善には役に立つが予後改善効果は乏しい。 ●二トロールR Cap:20mg 禁忌 重篤な低血圧又は心原性ショックのある患者 閉塞隅角緑... 続きをみる

  • 硝酸薬:二硝酸イソソルビド(ISDN) 

    二硝酸イソソルビド(ISDN) 持続時間が長く、降圧作用が弱い。 経口剤としては初回通過効果を受けるため、徐放化や貼付剤として開発され、臨床の場で用いられている。 ●ニトロールスプレー 1.25mg/1噴霧 100噴霧分 下の溝部分まで液体がおりてきたら交換 禁忌 重篤な低血圧(血圧がさがるため安... 続きをみる

  • 硝酸薬:ニトログリセリン(NTG)

    ニトログリセリン:NTG 持続時間が短く、降圧作用が強いのが特徴。 狭心発作出現時には,ニトログリセリンの舌下服用が最も有効な手段である. ●ミリスロール 注:1mg/2mL、5mg/10mL 25mg/50mL、50mg/100mL 禁忌 閉塞隅角緑内障の患者[眼圧を上昇させるおそれがある。] ... 続きをみる

  • 利尿薬:バソプレシン受容体拮抗薬

    バソプレシン受容体拮抗薬 集合管での水の再吸収を抑え尿量を増やす。経口でありながら強力な作用を示す 低Na血症に対しループ利尿薬は使えない。そんなときに用いられる。 V2受容体選択的なので血管拡張による低血圧は起こさない。この点がハンプとの違いだが、多尿による血圧低下は起こりうる 副作用:脱水、肝... 続きをみる

  • 利尿薬:ナトリウム利尿ポリペプチド製剤

    ナトリウム利尿ポリペプチド製剤 体液過剰に対して心房から分泌されるホルモン。腎輸入細動脈を拡張し腎血流量を増加させ尿量を増やす。またレニン・アンギオテンシン系を抑制し利尿を促進。 ラシックスに比べ利尿作用は弱いが心筋保護作用がある。不整脈や電解質異常といった副作用が少ない。血管拡張作用もあるため血... 続きをみる

  • 利尿薬:アルドステロン受容体拮抗薬(カリウム保持性利尿薬)

    アルドステロン受容体拮抗薬(カリウム保持性利尿薬) アルドステロンはレニン・アンギオテンシン・アルドステロン系の最終産物。腎集合管でのNa再吸収を増やし体液量を増加させる働きがある。この作用をブロックしNa排泄を増やして利尿効果を得る。その際にKを血中内に取り込むためKは保持される。 利尿作用はあ... 続きをみる

  • 利尿薬:サイアザイド系利尿薬

    サイアザイド系利尿薬およびサイアザイド系類似利尿薬 尿細管内に分泌され、遠位尿細管でNaの再吸収を抑制し尿量を増やす。 糸球体でろ過された尿は近位尿細管で60%、ヘンレ係蹄上行脚で30%のNaが再吸収されているため、その後の遠位尿細管での吸収を抑制してもあまり効果がないのでマイルドにしか効かない。... 続きをみる

  • 利尿薬:ループ利尿薬

    ヘンレ係蹄上行脚でNaの再吸収を阻害作用がある。尿中のNaが増えるため尿量が増加する。副作用:低カリウム血症、高尿酸血症、低K血症性代謝性アルカローシス、耳鳴・難聴などの内耳障害、肝性昏睡 ●フロセミド(ラシックス) ループ利尿薬 ※アルブミンと結合し作用を発揮するため、低アルブミン血漿では作用が... 続きをみる

  • 利尿薬:浸透圧利尿薬

    浸透圧利尿薬 血中で水解を受けずに糸球体からほぼ完全に濾過されかつ尿細管での再吸収を受けないために浸透圧利尿を起こす。製剤の浸透圧を利用しているため単独投与が望ましい。 重大な副作用として心不全、急性腎不全、電解質異常(代謝性アシドーシス、高カリウム血症、低ナトリウム血症) マンニトール早く効く、... 続きをみる

  • 胃薬 防御因子増強薬

    防御因子増強薬 1)セルベックス(テプレノン) 粘膜産生・分泌促進薬 用法用量 細粒1.5gor3カプセルを1日3回に分けて食後に経口投与する。 空腹時に服用は吸収が悪くなる H2ブロッカーと併用で上乗せ効果あり 2)ムコスタ(レバミピド) 粘膜産生・分泌促進薬、PG産生促進 用法・用量 1回10... 続きをみる

  • 胃薬 P-CAB

    カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(ボノプラザン) Potassium-Competitive Acid Blocker:P-CAB(ピーキャブ)と呼ばれます。 PPIの改良型。ピロリ菌除去率も高い。 しかしジェネリック薬も無く、薬価が高い。 ピロリ菌検査前は2週間の休薬が必要 保険適用上日数... 続きをみる

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  • 胃薬 Histamine H2-receptor antagonist

    H2RA(ヒスタミンH2受容体拮抗薬) 保険適用制限なし。1日2回の服用。 ※高齢者に対する長期使用は認知機能低下のリスクがある。 胃の壁細胞に存在し胃酸分泌を促進するヒスタミンH2受容体を競合的に拮抗する. 効果の発現が速いものの、効果の減弱は早い。 副作用 ヒスタミンH2受容体は心筋等にも存在... 続きをみる

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  • 胃薬 PPI Proton pump inhibitor

    PPI プロトンポンプ阻害薬(胃酸分泌抑制薬) 保険適用上日数制限がある。(胃潰瘍で8週間、十二指腸潰瘍で6週間) またピロリ菌検査に影響がでやすすく検査の2~4週間前に休薬が必要。 投与後3日後くらいに最大効果で発現が遅い。女性化乳房などの副作用あり。 消化性潰瘍の第一選択薬。作用時間が24時間... 続きをみる

  • 下剤 その他

    1)クロライドチャネルアクチベーター 小腸の水分分泌に関わるクロライドチャネルを活性化し、腸管内の腸液の分泌を増やし便の水分含有量を増やすという新しい機序の下剤です。小腸で作用するため下痢になりにくいという特徴がある。妊婦には禁忌 ●ルビプロストン(アミティーザ) 用法容量 通常1回24μgを1日... 続きをみる

  • 下剤 大腸刺激性下剤

    大腸刺激性下剤 腸粘膜を刺激して蠕動運動を亢進させることによって排便を促すもの。塩類下剤だけでは排便コントロールが困難な場合などに併用する。 センノシドやセンナを長期に使用することで大腸壁に色素が沈着、肥大化し大腸の動きが悪くなり、便秘症状が悪化したり緩下剤への反応性が低下する。 内視鏡検査で大腸... 続きをみる

  • 非オピオイド アセトアミノフェン

    副作用はNSAIDsにくらべ少ないが、抗炎症作用はない。肝機能異常に注意。 NSAIDsに起因する「アスピリン喘息」罹患者への投与は禁忌である。 ●カロナール錠 1回300〜1000mgを経口投与し,投与間隔は4〜6時間以上とする。なお,年齢,症状により適宜増減するが,1日総量として4000mgを... 続きをみる

  • 非オピオイド NSAIDs

    副作用:胃潰瘍、腎障害(初期症状として下肢浮腫)、喘息、肝機能障害、凝固異常 併用注意:抗凝固薬の作用増強、ARB・ACEの作用減弱 ニューキロノン抗菌薬併用でけいれん、SU薬 作用増強 ※成人の喘息のうち10%がアスピリン喘息といわれている。NSAIDs内服後1時間ほど経ってから症状が現れる。 ... 続きをみる

  • 鎮痛補助薬

    ●サインバルタカプセル(SNRI) 神経障害性疼痛(焼ける、締めつけられる、しびれる)に有効 副作用:抗コリン作用、眠気、パーキンソン症状、ふらつき 禁忌:コントロール不良の閉塞隅角緑内障の患者 ●リリカカプセル 神経障害性疼痛の第一選択薬。。 副作用:眠気、めまい、ふらつき、浮腫、腎機能低下、霧... 続きをみる

  • 弱オピオイド

    ●コデイン 代謝された後にモルヒネの1/10の鎮痛、鎮咳作用をしめす。 副作用はモルヒネ同様。 効果発現:30~60分 持続時間:4~6h TMAX 1~2h T1/2 2.5~3.5h 1回20mg、1日60mgを経口投与 ●トラマドール 鎮痛作用 モルヒネの1/5 効果発現:30~60分 持続... 続きをみる

  • オピオイド 全般

    ●オピオイド3大副作用 ➀眠気・・・開始時期、増量期に出現。1~2週間で自然に消失 ②悪心・・・開始時期、増量期に出現。  対応:ハロペリドール、プロクロルペラジン、メトクロプラミド、ドンペリドン、ジフェンヒドミン、ヒドロキシジンの投与  持続する悪心にはドンペリドン、メトクロプラミド  体動時の... 続きをみる

  • オピオイド ヒドロモルフォン

    モルヒネの類似物。腎機能低下患者で使用可能。低用量から開始できる。 オキファスト®注やフェンタニル®注より薬物相互作用が少ない 皮下注で高用量のオピオイドが使用できる レスキューで唯一の錠剤。 ベースが1日1回服用で可能。 ●ナルベイン注 2mg、20mg ●ナルサス 2mg(最少用量)、4mg、... 続きをみる

  • オピオイド オキシコドン

    モルヒネにより副作用が少なく、ある程度の腎障害患者にも使用可能神経障害性疼痛にも効果があるとの法億もある。 副作用の悪心は2週間ほど、眠気は5日ほどで通常自然消失する。 ●オキファスト 10mg、50mg 効果発現:5分以内 持続時間:3~4h TMAX 5分 T1/2 3~5時間 レスキュー:1... 続きをみる

  • オピオイド フェンタニル

    モルヒネに比べ腎機能低下例、透析患者にも使用できる。せん妄・便秘のリスクも少ない。 腸閉塞にも使いやすい。問題点としては耐性ができやすいという点。 ●フェンタニル注  0.1mg、0.25mg、0.5mg T MAX 投与直後 T1/2 3.5時間前後 レスキューは1時間量を投与 持続静注の維持量... 続きをみる

  • オピオイド モルヒネ

    作用:鎮痛、鎮静、鎮咳、呼吸困難感改善、止痢 副作用:呼吸抑制、イレウス、悪心、便秘(98%)、眠気、依存性・退薬症候群(あくび,くしゃみ,流涙,発汗,悪心,嘔吐,下痢,腹痛,散瞳,頭痛,不眠,不安,譫妄,振戦,全身の筋肉・関節痛,呼吸促迫等)、まれに無気肺、気管支痙れん、喉頭浮腫 腎機能が悪い場... 続きをみる

  • 静脈栄養

    ●エルネパNF 1号、2号 禁忌 電解質代謝異常のある患者 重篤な肝障害 胆道閉塞のある患者 重篤な腎障害のある患者 1号 熱量 560kcal/1000ml 840kcal/1500ml ブドウ糖 120g/1000ml 180g/1500ml Na+50mEq/L K+22mEq/L 2号 熱... 続きをみる

  • 下剤 塩類下剤

    塩類下剤 腸内に浸透圧の高い物質を入れることで水が腸から吸収されにくくなり、腸管内の水分量を増加させることができます。そうすることで、便を軟らかくする効果がある。習慣性がなく長期間投与が可能。成分が蓄積し高マグネシウム血症になることがあり注意。 腎不全患者への投与も注意。 テトラサイクリン系抗菌薬... 続きをみる

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  • 急変時薬

    ●アドレナリン注 1A=1mg/1mL (ボスミン、エピネフリン) ・適応 心停止、急性低血圧、気管支喘息、アナフィラキシー ・用法・容量 心停止時は1mgを3~5分毎に静脈注射。 昇圧時には2~10μg/分 アナフィラキシー字には大腿中央前外側に0.01mg./kg筋注(成人最大0.5mg、小児... 続きをみる

  • PCG

    ベンジルペニシリン(ペニシリンG) 最も狭域な抗菌薬で、感受性がある場合は効果が大きい。 投与回数が多いことから敬遠されている。 主な抗菌スペクトラム ・Step、腸球菌、ペニシリナーゼ非産生のMSSA ・髄膜炎菌 ・梅毒、レプトスピラ 主な適応 ・レンサ球菌感染症(皮膚軟部組織感染、感染性心内膜... 続きをみる

  • 抗菌薬の用語

    項目 MIC PK PD バイオアベイラビリティ ① MIC:最小発育阻止濃度 MIC(最小発育阻止濃度)が低い:抗菌薬の濃度が低くても細菌の増殖を抑えることができる その細菌に対して、有効性が高い抗菌薬である MIC(最小発育阻止濃度)が高い:抗菌薬の濃度が高くないと細菌の増殖を抑えることができ... 続きをみる