検査関連のブログ記事

検査関連(ムラゴンブログ全体)
  • 高カルシウム血症の鑑別

    ●フローチャート ・血清Ca高値の場合、再検査及び補正Ca・iCaを検査する ・真の高Ca血症が確定すればiPTHを測定する PTH:正常〜高値の場合は尿中Ca濃度測定する ・尿中Ca濃度低値の場合→FHH(家族性低Ca尿性高Ca 血症) ・尿中Ca濃度高値の場合→PHP(原発性副甲状腺機能亢進症... 続きをみる

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  • 高ナトリウム血症の鑑別と治療

    ●血清ナトリウム(Na) 基準値:135~145mEq/L 症状:傾眠、脱力、不穏、痙攣、昏睡 生体反応:高Na→血清浸透圧上昇→①口渇→多飲 ②ADH分泌→水再吸収増加 原因 Na摂取量増加 →Naを多く含む輸液による医原性ものがおおい 体内水分減少 →尿崩症、浸透圧利尿、発汗、不感蒸泄、嘔吐、... 続きをみる

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  • 低ナトリウム血症の治療

    重症かつ緊急治療用 急性Na低下が10mmol/Lを超える場合 高張食塩水 3%NaCl 150ml を20分で補正 3% NaClの作り方は10%NaCl 30mlと5%TZ70mlを混合する 原因に即した治療を行う 例)脱水なら補液、SIADなら水分制限 低ナトリウム血症を急速に補正するとOD... 続きをみる

  • 低ナトリウム血症の鑑別

    ●血清ナトリウム(Na) 基準値:135~145mEq/L 低ナトリウム血症の症状 130 (mEq/L)以上: 一般的には無症状 120〜130 (mEq/L) :軽度の虚脱感や疲労感が出現 110〜120 (mEq/L) :精神錯乱、頭痛、悪心、食思不振 110 (mEq/L)以下 :痙攣、昏... 続きをみる

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  • 血液検査 Mg

    ●血清マグネシウム Mg 基準値:1.9~2.5mg/dL、0.74~1.07mmol/L マグネシウムの作用 ①酵素反応の活性化②カルシウムとの拮抗現象③細胞膜でのナトリウム、カリウムの輸送促進など 高値の原因 腎不全 低値の原因 アルコール多飲 高マグネシウム血症の症状 深部反射消失、呼吸麻痺... 続きをみる

  • 血液検査 P

    ●血清リン(P) 無機リン(IP) 基準値 2.5~4.5mg/dL リンは80~90%が骨や歯に含まれ、カルシウムと共存している。 高エネルギーリン酸化合物、核酸、酸塩基平衡の干渉物として重要な役目を果たしている。 高値の原因 副甲状腺機能低下症、腎不全、多量の細胞崩壊(化学療法後)、ビタミンD... 続きをみる

  • 血液検査 Cl

    ●血清クロール Cl 正常値:98~108mEa/L 重要な陰イオンで、細胞外液の約70%を占める。ナトリウムやカリウムと同様に、浸透圧の維持や酸塩基平衡の調節をつかさどっている。 Cl:Na濃度の比は1:1.4。この比がずれているようであれば酸塩基平衡異常が生じている。 高値 呼吸性アルカローシ... 続きをみる

  • 血液検査 K

    ●血清カリウム(K) 基準値:3.5~5.0mEq/L 酸塩基平衡、浸透圧の維持をつかさどる。カリウムは心筋の活動に大切な働きをしている。 尿中へのカリウムの排泄はアルドステロンで調整されている。 細胞内に98%(150mEq/L)、細胞外に2%(4mEq/L) 摂取:40〜120mEq/L/日 ... 続きをみる

  • 血液検査 心臓関連酵素

    ①トロポ二ン カットオフ値:0.100ng/ml rise and fallするのは改善したわけではなく、虚血を示唆する所見。 梗塞、壊死では大きく上がってゆっくり減少。 小さな虚血では小さく上がってすぐ減少。 ②BNP 脳性ナトリウム利尿ペプチド 基準値:18.4pg/mL未満 心臓に負荷がかか... 続きをみる

  • 血液検査 脂質関連

    ①LDL-C  基準値:120mg/dl 未満  肝臓のコレステロールを体の隅々に運ぶ。動脈硬化の悪化をきたす。悪玉コレステロール。 120〜139mg/dl:境界域高LDLコレステロール血症 140mg/dl以上:高LDLコレステロール血症 ②HDL-C 基準値:40mg/dl 以上 体の隅々の... 続きをみる

  • 血液検査 FMC定量

    ①FMC定量 フィブリンモノマー複合体 基準値:6.1μg/m以下 フィブリノーゲンはトロンビンによって分解を受け、フィブリノペプチドAならびにBが遊離してフィブリンモノマー(FM)が形成される。 血中では、FM単独で存在することは少なく、フィブリノゲンなどのフィブリン関連物質と結合した複合体(フ... 続きをみる

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  • 高カルシウム血症の治療

    問診事項 体重減少.食思不振·多飲.多尿·便秘・認知機能害、長期臥床、脱水、鎮痛薬の使用 既往歷:腎疾患、骨粗鬆症、性腫瘍、肉芽性疾患(結核、サルコイドーシス)、甲状腺機能進症 内服歴:ビタミンサプリ、ビタミンD/A製剤、カルシウム製剤、サイアザイド、リチウム、テオフィリンなど 検査 採血:Ca(... 続きをみる

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  • 検体検査 FDP、Dダイマー

    ①FDP フィブリン・フィブリノゲン分解産物 FDP:5μg以下 肝実質細胞で産生される血液凝固第Ⅰ因子。 第Ⅱ因子のトロンビンにより活性化する。 FDPはフィブリノゲンとフィブリンの分解産物の総称 生体内半減期は3~4日。 ②Dダイマー 基準値:10μg/mL以下 安定化フィブリンの分解産物。 ... 続きをみる

  • 白血球分類

    基準値 N 好中球:40〜70% Ly リンパ球:20〜50% Mo 単球:2〜9% Eo 好酸球:0〜2% Ba 好塩基球:1〜6% 異常値 ・好中球 高値:感染症、急性出血、急性溶血、骨髄性白血病、真性赤血球増加症、類白血病反応など 低値:ウイルス性疾患、休憩白血病 等 ・リンパ球 高値:急性... 続きをみる

  • 採血検査 感染症関連

    ①CRP C-リアクディブ・プロテイン 基準値:0.5 mg/dL未満 感染や組織損傷・傷害に対する免疫反応が起こると、肝臓での合成が促進し血漿濃度が上昇する炎症発症後、6時間以上でないと上昇しない。48時間かけて上昇し、19時間かけて減少する。 ②PCT プロカルシトニン 基準値:0.5 ng/... 続きをみる

  • 血液検査 PT、APTT、PT-INR

    ①PT プロトロンビン時間  参考値:10~12秒 活性%:80〜130% 外因系凝固活性化機序(Ⅶ・Ⅹ・Ⅴ・Ⅱ・Ⅰ) 血液凝固作用のあるたんぱく質に関連した検査値。 血液凝固因子は、13種類見つかっており、そのほとんどは肝臓で作られる。  PT延長原因:肝不全、DIC、ワーファリン内服 凝固因子... 続きをみる

  • 血液検査 脂質関連

    1)TC:総コレステロール 基準値:120~220mg/dl 血中コレステロールのうち75%はLDL、25%はHDLとして存在。 高値:遺伝、食生活、 低値:甲状腺機能亢進症、劇症肝炎、肝硬変、アジソン病 2)HDLコレステロール 基準値:40~96mg/dL 血清コレステロールのうち高比重リポタ... 続きをみる

  • 血液検査 膵酵素

    ①アミラーゼ AMY 正常値:44〜132(U/L) 膵臓・唾液腺から分泌されている消化酵素の1つ。 膵炎発症から6〜12時間で上昇。半減期は10時間 体内分布は膵. 唾液腺に多く、肝、肺、小腸、卵巣などにも認められるため特異度は低い。 腎臓から1/3排泄され、その他は体内で分解される。AMYと膵... 続きをみる

  • 血液検査 AT-Ⅲ

    ①AT-Ⅲ アンチトロンビンⅢ 基準値:80〜130 % 肝および血管内皮細胞で産生される。生理的には抗凝固作用を有しているため、欠乏により過凝固状態を引き起こしやすくなる。 また,AT IIIの血中濃度は産生と消費のバランスにより左右されるため,凝固系の動き,産生状態,血栓症の病因を知ることが重... 続きをみる

  • 血液検査 網赤血球 Ret

    赤芽球が成熟して脱核したばかりの幼弱な赤血球。骨髄での赤血球産生の指標。 基準値 網赤血球比率 5~20% 網赤血球数 4~18万/μL 高値:溶血性貧血、出血、貧血からの回復期、骨髄抑制からの回復期 低値:再生不良性貧血、鉄欠乏、VB12・葉酸欠乏、腎不全 網赤血球検査(レチクロ)をすることで骨... 続きをみる

  • 血液検査 PLT、MPV、PDW

    ①PLT 血小板数  正常値15万~35万  血小板の約1/3は脾臓内に存在し、残りの2/3は血中にある。 寿命は10日ほど。一時止血に重要な役割を果たしている。 減少の原因 産生低下、消費亢進、脾腫によるプール増加、DIC 5万以下では手術はできない。筋肉注射もやめとく。 2万以下では頭蓋内出血... 続きをみる

  • 血液検査 好中球割合

    白血球数の大きな変動があった場合、好中球の割合を確認することが大切。 SEG(分葉核球)・・・成熟した好中球。健常な場合は大半はコレ。 BND(桿状核球)、MM(後骨髄球)、MY(骨髄球)・・・幼若な細胞 感染症の初期にはSEGが下がり、骨髄にあるSEGのストックから供給が始まれば上昇する。 体内... 続きをみる

  • 血液検査 赤血球恒数

    RBC、Ht、Hb この3つの値の関係で、貧血の種類を鑑別できる。 この関係を表すのが赤血球恒数(MCV、MCH、MCHC)である。 MCV:平均赤血球容積 赤血球の大きさの平均値。 基準値内であれば正球性、低ければ小球性、高ければ大球性と表現される。 貧血の鑑別には最も重要 基準値:83~100... 続きをみる

  • 血液検査 血算:CBC

    ●白血球数 WBC:white blood cell 白血球は、好中球、好酸球、好塩基球、リンパ球、単球に分類される。 基準値:3500〜9000 /μL 高値:各種感染症、血液疾患、アレルギー疾患 20000を超える場合は敗血症、白血病が疑われる 低値:薬剤、放射線治療、重篤な感染症、再生不良性... 続きをみる

  • 血液検査 Na

    ●血清ナトリウム(Na) 基準値:135~145mEq/L Naは、細胞外液中の陽イオンの約90%を占め、酸塩基平衡、血漿浸透圧の維持をつかさどっている。主として副腎皮質ホルモンによって調節されている。 高値の原因 利尿薬、浸透圧利尿、尿崩症 脱水症、ナトリウム過剰、クッシング症候群、原発性アルド... 続きをみる

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  • 血液検査 糖質関連物質

    ①GLU(血糖) BS:blood sugar、GLU:glucose 基準値:70~110mg/dl 血糖値とは、血中に存在する糖質のことで、通常血液中にはブドウ糖が主成分を占め、ごくわずかにフルクトース、ガラクトースなどが含まれている 高値の原因 糖尿病、甲状腺機能亢進症、クッシング症候群、グ... 続きをみる

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  • 血液検査 肝臓・細胞障害関連

    ①AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)、 ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)  肝臓逸脱酵素。 ・ASTは心筋、肝臓、脳で高濃度で、次いで骨格筋、腎臓に多く含まれる。 ・ALTは肝細胞内にに含まれ細胞破壊がみられれば上昇する。 ASTは肝疾患以外でも上昇するが、ALTは心筋梗塞... 続きをみる

  • 血液検査 腎疾患関連

    ①血清尿素窒素 BUN 腎機能の指標 基準値:8~20mg/dl BUN100以上では尿毒症の可能性が高い。 アミノ酸の分解産物であるアンモニアは肝臓で代謝されて尿素生成。 血中に放出された尿素は腎糸球体で濾過され一部尿細管で再吸収されて尿中に排出される。 BUNは血液中の尿素に含まれる窒素量を測... 続きをみる

  • 心エコー所見

    所見測定値 (基準値) LVIDd (40-50mm):左室拡張末期径。拡張したときの大きさ LVIDs (30-45mm):左室収縮末期径。収縮したときの大きさ。                                ↑LVIDdと比べFSが算出される。  IVSTd (6-11mm):... 続きをみる

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  • 高カリウム血症の鑑別と治療

    ●血清カリウム(K) 基準値:3.5~5.0mEq/L 高カリウム血症の症状 P波消失、徐脈化 テント状T波、wide QRS VF 四肢のしびれ 筋力低下(K >7 mEq/L) 緊急性がある場合 心停止 → ACLS K 6.0mEq/L以上、P波消失、徐脈化 → カルチコール投与、K補正 緊... 続きをみる

  • 血清浸透圧と尿浸透圧

    血清浸透圧 主な浸透圧物質はナトリウム、ブドウ糖および尿素窒素で、これらの濃度が高いほど血清浸透圧も高くなる。 血清の浸透圧を測定することにより、血液中の塩分と水分のバランスを把握できる ●血清浸透圧計算方法 =2(Na)+血糖/18+尿素窒素/2.8 基準値は 280~290 mOsm/L  高... 続きをみる

  • 血液検査 凝固因子

    ①Fib フィブリノーゲン 基準値:146〜380 mg/dl フィブリノーゲンは、凝固第Ⅰ因子とも呼ばれ、共通系凝固因子の一つであり、血液凝固の最終段階でトロンビンによりフィブリンに転換し凝固血栓を作るという止血機構の中心的な役割を担っている。 肝臓にて生産される。 一般的には100mg/dL以... 続きをみる

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  • 血液検査 線溶系

    ①プラスミノーゲン 基準値:80〜130% プラスミノーゲンは肝臓で合成、分泌され、血液中を循環している。 血液中に血栓が生じると組織プラスミノーゲンアクチベーター(t-PA)がプラスミノーゲンに作用し、プラスミンへ変換される。 このプラスミンは,フイブリン,凝固第Ⅴ・Ⅷ因子等、血栓を分解する。 ... 続きをみる

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