2019年3月のブログ記事

  • 血液検査 赤血球恒数

    RBC、Ht、Hb この3つの値の関係で、貧血の種類を鑑別できる。 この関係を表すのが赤血球恒数(MCV、MCH、MCHC)である。 MCV:平均赤血球容積 赤血球の大きさの平均値。 基準値内であれば正球性、低ければ小球性、高ければ大球性と表現される。 貧血の鑑別には最も重要 基準値:83~100... 続きをみる

  • 血液検査 血算:CBC

    ●白血球数 WBC:white blood cell 白血球は、好中球、好酸球、好塩基球、リンパ球、単球に分類される。 基準値:3500〜9000 /μL 高値:各種感染症、血液疾患、アレルギー疾患 20000を超える場合は敗血症、白血病が疑われる 低値:薬剤、放射線治療、重篤な感染症、再生不良性... 続きをみる

  • 血液検査 Na

    ●血清ナトリウム(Na) 基準値:135~145mEq/L Naは、細胞外液中の陽イオンの約90%を占め、酸塩基平衡、血漿浸透圧の維持をつかさどっている。主として副腎皮質ホルモンによって調節されている。 高値の原因 利尿薬、浸透圧利尿、尿崩症 脱水症、ナトリウム過剰、クッシング症候群、原発性アルド... 続きをみる

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  • 血液検査 糖質関連物質

    ①GLU(血糖) BS:blood sugar、GLU:glucose 基準値:70~110mg/dl 血糖値とは、血中に存在する糖質のことで、通常血液中にはブドウ糖が主成分を占め、ごくわずかにフルクトース、ガラクトースなどが含まれている 高値の原因 糖尿病、甲状腺機能亢進症、クッシング症候群、グ... 続きをみる

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  • 血液検査 肝臓・細胞障害関連

    ①AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)、 ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)  肝臓逸脱酵素。 ・ASTは心筋、肝臓、脳で高濃度で、次いで骨格筋、腎臓に多く含まれる。 ・ALTは肝細胞内にに含まれ細胞破壊がみられれば上昇する。 ASTは肝疾患以外でも上昇するが、ALTは心筋梗塞... 続きをみる

  • 血液検査 腎疾患関連

    ①血清尿素窒素 BUN 腎機能の指標 基準値:8~20mg/dl BUN100以上では尿毒症の可能性が高い。 アミノ酸の分解産物であるアンモニアは肝臓で代謝されて尿素生成。 血中に放出された尿素は腎糸球体で濾過され一部尿細管で再吸収されて尿中に排出される。 BUNは血液中の尿素に含まれる窒素量を測... 続きをみる

  • 胃薬 防御因子増強薬

    防御因子増強薬 1)セルベックス(テプレノン) 粘膜産生・分泌促進薬 用法用量 細粒1.5gor3カプセルを1日3回に分けて食後に経口投与する。 空腹時に服用は吸収が悪くなる H2ブロッカーと併用で上乗せ効果あり 2)ムコスタ(レバミピド) 粘膜産生・分泌促進薬、PG産生促進 用法・用量 1回10... 続きをみる

  • 胃薬 P-CAB

    カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(ボノプラザン) Potassium-Competitive Acid Blocker:P-CAB(ピーキャブ)と呼ばれます。 PPIの改良型。ピロリ菌除去率も高い。 しかしジェネリック薬も無く、薬価が高い。 ピロリ菌検査前は2週間の休薬が必要 保険適用上日数... 続きをみる

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  • 胃薬 Histamine H2-receptor antagonist

    H2RA(ヒスタミンH2受容体拮抗薬) 保険適用制限なし。1日2回の服用。 ※高齢者に対する長期使用は認知機能低下のリスクがある。 胃の壁細胞に存在し胃酸分泌を促進するヒスタミンH2受容体を競合的に拮抗する. 効果の発現が速いものの、効果の減弱は早い。 副作用 ヒスタミンH2受容体は心筋等にも存在... 続きをみる

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  • 胃薬 PPI Proton pump inhibitor

    PPI プロトンポンプ阻害薬(胃酸分泌抑制薬) 保険適用上日数制限がある。(胃潰瘍で8週間、十二指腸潰瘍で6週間) またピロリ菌検査に影響がでやすすく検査の2~4週間前に休薬が必要。 投与後3日後くらいに最大効果で発現が遅い。女性化乳房などの副作用あり。 消化性潰瘍の第一選択薬。作用時間が24時間... 続きをみる

  • 化学療法 XELOX療法

    XELOX[ゼロックス] カペシタビン+オキサリプラチン療法 適応 進行・再発大腸癌、胃がん 21日(3週)1クール 術後補助化学療法の場合は8コース 催吐性中等度 スケジュール 2時間30分 ●グラニセトロン(カイトリル) 1mg/30分  5-HT3受容体拮抗型制吐剤 用法・用量 本剤を静注す... 続きをみる

  • 化学療法 FOLFIRINOX療法

    FOLFIRINOX[フォルフィリノックス] (レボホリナート+フルオウラシル+イリノテカン+オキサリプラチン) 適応 進行・再発膵癌 14日(2週)毎  催吐性リスク高度  スケジュール 4時間50分+5-FU ●アプレピタント(イメンド) 選択的NK1受容体拮抗剤 1日目:125mg 2・3日... 続きをみる

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  • 化学療法 GEM+nab-PTX療法

    GEM+nab-PTX[ジェム・ナブ・パク] (ゲムシタビン+アルブミン懸濁型パクリタキセル)療法 適応 膵癌の標準的療法 週1回の点滴を3週連続施行,4週目は休薬 28日4週 催吐性中等度 脱毛リスク50% スケジュール 1時間30分 ●グラニセトロン(カイトリル) 1mg/30分  5-HT3... 続きをみる

  • 化学療法 GEM療法

    GEM[ジェム] ゲムシタビン療法  適応 進行膵癌、胆道癌、抗癌薬治療後に増悪した卵巣がん、進行非小細胞肺がん、再発乳がん、難治性悪性リンパ腫 週1回の点滴を3週連続し、4週目は休み。28日4週を1コースとする 乳癌の場合のみ週1回点滴を2週施工、1週休み。21日3週を1コースとする 催吐リスク... 続きをみる

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  • 下剤 その他

    1)クロライドチャネルアクチベーター 小腸の水分分泌に関わるクロライドチャネルを活性化し、腸管内の腸液の分泌を増やし便の水分含有量を増やすという新しい機序の下剤です。小腸で作用するため下痢になりにくいという特徴がある。妊婦には禁忌 ●ルビプロストン(アミティーザ) 用法容量 通常1回24μgを1日... 続きをみる

  • 下剤 大腸刺激性下剤

    大腸刺激性下剤 腸粘膜を刺激して蠕動運動を亢進させることによって排便を促すもの。塩類下剤だけでは排便コントロールが困難な場合などに併用する。 センノシドやセンナを長期に使用することで大腸壁に色素が沈着、肥大化し大腸の動きが悪くなり、便秘症状が悪化したり緩下剤への反応性が低下する。 内視鏡検査で大腸... 続きをみる

  • 化学療法 FOLFIRI±Cmab/Pmab

    FOLFIRI±Cmab/Pmab(フォルフィリ±セツキシマブ/パニツムマブ)療法 適応 大腸がんの標準的療法。14日(2週) Cmab/PmabはKRAS遺伝子野生型の患者に投与。 ※KRAS遺伝子とは:がん細胞の増殖をコントロールしている遺伝子のこと。KRAS遺伝子が野生型の場合に抗EGFR抗... 続きをみる

  • 人工呼吸器 Savina ザビーナ 早見表

    Mode A/C、SIMV(Drager社はトリガーウィンドウ5秒)、BIPAP、CPAP 設定値 物理画面 Vt(mL):tidal volume 一回換気量 6~8ml/kg(ARDS ) 8~12ml/kg(一般)例:500ml Tinsp(s) 吸気時間 1s? f(bmp) 設定換気回数... 続きをみる

  • 化学療法 FP療法

    FP(5-FU+CDDP:フルオウラシル+シスプラチン療法) 適応 ➀頭頸部がん 転移・再発に対して21~28日(3~4週毎)に最大6クール ②食道がん 1)術前化学療法として21日(3週)毎に2コース 2)ステージⅣで再発に対する緩和的化学療法として28日(4週)毎に4~6コース 催吐性 高度 ... 続きをみる

  • 輸血 雑学

    ●高カリウム血症  洗浄赤血球を使用。緊急時はカリウム吸着フィルターを用いる。 ●投与ルート  末梢血管からの投与が原則。細菌感染・凝固によるライン閉塞予防のためCV,PICC,ポートは避ける ●投与ルート その2  24G針で0.3ml/sを超える速度で投与すると赤血球が破壊されやすい。  22... 続きをみる

  • 輸血製剤 血漿製剤

    ●血漿製剤 FFP 新鮮凍結血漿一LR「日赤」(FFP-LR)・・・全血採血由来 新鮮凍結血漿「日赤」(FFP)・・・成分採血由来 新鮮凍結血漿一LR「日赤」成分採血(FFP-LR-Ap)・・・成分採血由来 LR(LeukocytesReduced) 保存に伴う凝集塊(マクロアグリゲー ト等)の発... 続きをみる

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