胃薬 防御因子増強薬

防御因子増強薬
1)セルベックス(テプレノン)

粘膜産生・分泌促進薬
用法用量
細粒1.5gor3カプセルを1日3回に分けて食後に経口投与する。
空腹時に服用は吸収が悪くなる H2ブロッカーと併用で上乗せ効果あり


2)ムコスタ(レバミピド)

粘膜産生・分泌促進薬、PG産生促進
用法・用量
1回100mg1錠を1日3回,朝,夕及び就寝前に経口投与する。


NSAIDsはPG合成阻害あるが、ムコスタはPGの生成を促し、増加させる作用ある。
食事の影響を受けないためNSAIDs潰瘍予防に使われる。
H2ブロッカーとの上乗せ効果なし。


3)ミソプロストール(サイトテック)

PG製剤
適応はNSAIDsによる胃潰瘍及び十二指腸潰瘍のみ
用法用量
通常1回200μgを1日4回(毎食後及び就寝前)経口投与する。
 空腹時服用すると、血中濃度が上昇し、副作用の発現率が高まる

ムコスタ同様PG産生を促す


子宮収縮作用があるため妊婦には禁忌。
小腸の蠕動運動を促し、水分の吸収を阻害する作用があるため下痢しやすいのが特徴。


4)スクラルファート(アルサルミン)

粘膜拮抗強化薬
用法用量
1回1〜1.2gずつ、1日3回経口投与する。


併用注意:ジギタリス製剤、抗てんかん薬、ニューキノロン系抗菌薬
→クラビットを先に服用し、2時間後にアルサルミンを服用すると良い


5)アルギン酸ナトリウム(アルロイドG) 顆粒・内用液

粘膜拮抗強化薬
胃粘膜に付着し胃粘膜を守る(被覆保護作用)。
血小板や赤血球凝集、フィブリンの形成を促すことで止血作用ももつ。


用法用量
1回1〜3g(本剤20〜60mL)を1日3〜4回、空腹時に経口投与する。