化学療法 XELOX療法

XELOX[ゼロックス]
カペシタビン+オキサリプラチン療法


適応
進行・再発大腸癌、胃がん
21日(3週)1クール
術後補助化学療法の場合は8コース


催吐性中等度


スケジュール 2時間30分
●グラニセトロン(カイトリル) 1mg/30分  5-HT3受容体拮抗型制吐剤

用法・用量 本剤を静注する場合は、緩徐に投与すること。
抗悪性腫瘍剤投与に伴う消化器症状
40μg/kgを1日1回静注又は点滴静注する。症状が改善されない場合には40μg/kgを1回追加投与できる。


放射線照射に伴う消化器症状
放射線照射前1回40μg/kgを点滴静注する。ただし、1日2回投与までとする。


●デキサメタゾン(デカドロン) 9.9mg

効果
抗悪性腫瘍剤(シスプラチンなど)投与に伴う消化器症状(悪心・嘔吐)


●オキサリプラチン(エルプラット:L-OHP) 2時間

本剤を5%ブドウ糖注射液に注入し、250〜500mLとして、静脈内に点滴投与する。
治療直後より手・口・喉の違和感といった末梢神経障害が生じる。
治療後1週間は直接つめたいものをさわらないようにする。


副作用:急性期・慢性期末梢神経障害(91%)、易疲労感、血小板減少(70%)、貧血(40%)
血管痛でやすい 2~3日で改善
炎症性抗がん剤であるが血管外漏出時は冷やさずに保温する。

過敏症は初回投与に起こるとは限らず、複数回投与後に起こりやすい(25%)
呼吸困難や嚥下障害を伴う咽頭喉頭絞扼感が出現することもある。


●カペシタビン(ゼローダ) Cape

2000mg/m2/日 1日2回14日間 抗がん剤開始の夕より開始
ゼローダに抗がん作用はないが、体内で5-FUに変化し交換を発揮する


副作用:手足症候群(HFS)(24.5%)  その他、骨髄抑制、口腔粘膜炎(22%)、下痢(28%)
予防:保湿(1日2回) 治療:ステロイド外用剤
Gread
1 しびれ、皮膚知覚過敏、ヒリヒリ・チクチク感、無痛性腫脹、無痛性紅斑
日常生活に制限を受けることはない症状
2 腫脹を伴う有痛性皮膚紅斑 日常生活に制限を受ける症状
3 湿性落屑、潰瘍、水疱、強い痛み 日常生活を遂行できない症状
grade2以上は症状が改善するまで休薬が必要。


併用注意 ワルファリン、フェニトイン


飲み忘れたときは2回分のまず次の分から服用する。