胃薬 PPI Proton pump inhibitor

PPI プロトンポンプ阻害薬(胃酸分泌抑制薬)
保険適用上日数制限がある。(胃潰瘍で8週間、十二指腸潰瘍で6週間)
またピロリ菌検査に影響がでやすすく検査の2~4週間前に休薬が必要。
投与後3日後くらいに最大効果で発現が遅い。女性化乳房などの副作用あり。
消化性潰瘍の第一選択薬。作用時間が24時間のため1日1回の服用で良く、強力。
食事15分前に内服するのが効果が高まる。
※PPI使用時のClostridium difficile腸炎の発症率はPPIを投与しない場合の約1.3倍との報告あり。PPI投与時に下痢があればすぐさま中止を。
また誤嚥性肺炎のリスクも高まるためルーチンでのPPI投与は望ましくない。


1)ランソプラゾール(タケプロン)
粉砕して経管投与可。内服、OD錠、点滴投与できる。

用法用量
内服:1回30mgを1日1回経口投与
点滴:1回30mgを2回点滴静注(アルカリ性のため単独投与)


2)オメプラゾール(オメプラール)

一番最初に開発されたPPI。メリットはあまりない。
用法容量
内服:1日1回20mgを経口投与
点滴:1回20mgを2回点滴静注(アルカリ性のため単独投与) 遮光は必要


3)エソメプラゾール(ネキシウム)

ネキシウム顆粒あり
個人差がオメプラールより少なくなった改良型。NSAIDs潰瘍の保険適用あり。


用法容量
内服:1回20mgを1日1回経口投与


4)ラベプラゾール(パリエット)

CYP系の代謝を受けないので薬物相互作用が少なくワーファリンやアレビアチン、ホリゾンとの併用も問題なし。PPIの中でも個人差が少ない
用法容量
1回10mgを1日1回経口投与。病状により1回20mgまで可。