グラム陽性桿菌 GPR

グラム陽性桿菌(GPR)

1.Corynebacterium.diphtheria ジフテリア
→小児咽頭炎の起因菌
抗菌薬1st EM 2nd PCG


2.Listeria monocytogentes リステリア
→骨髄炎の起因菌 50歳以上の骨髄炎はリステリアを考慮
抗菌薬 1stABPC 2nd ST


3.Nocardia ノカルジア
→日和見感染 肺や皮膚に膿瘍形成



Bacillus cereus セレウス菌 2020/10/10

Bacillus属に属するグラム陽性桿菌。
土壌や汚水など自然界に多く存在し、酸性域では発育は悪い。食中毒の原因となる。
免疫不全者に日和見感染として敗血症、心内膜炎、髄膜炎、骨髄炎、気管支肺炎などを起こす。
コンタミネーションで検出されることもあるが、2セットとも検出されたなら真の菌血症として対応する。ビーフリード®など末梢静脈栄養が、B.cereusによるCRBSIのリスクとなることが報告 されているため血液培養陽性の場合はルート類を抜去する必要がある。
病原性としては,一般的に食中毒の起炎菌として知られているが,免疫不全者
においては気道感染,眼内炎,髄膜炎,脳膿瘍,筋膜炎,骨髄炎などの全身または局所的な感染を起こすことが報告されている。