βラクタム系-カルバペネム系

イミペネム(シラスタチン)IPM CS
パニペネム(ペタミプロン) PAPM BP
メロペネム(メロペン) MEPM
3種あるが大差なし。メロペネムだけ覚えておく。


時間依存性殺菌性超広域抗菌薬抗菌薬


●メロペネム(メロペン)MEPM

主な抗菌スペクトラム 
・MRSAや E. faecium を除くグラム陽性球菌(ただし抗菌作用は必ずしも強くない) 
・横隔膜の上と下の嫌気性菌(バクテロイデスを含み、 C. difficile を除く) 
・腸内細菌科の大半。ESBLやAmpC産生のものを含む。 
・緑膿菌、アシネトバクター


主な適応 
・敗血症性ショックなど、初期治療で広域抗菌薬を使用せざるを得ない場合。
 ・緑膿菌、アシネトバクター、薬剤耐性腸内細菌への標的治療
・発熱性好中球減少症で嫌気性菌や、ESBL・AmpC産生菌のカバーを行う場合
 ・壊死性筋膜炎の経験的治療(ある程度他剤でも代用可能)


投与方法
 1g 8時間毎。50kg以上で適応。
髄膜炎では2g 8時間毎
 50kg未満の患者では20mg/kg 8時間毎
30分以上かけて点滴静注
血液透析日には、透析終了後に投与すること


注意点
バルプロ酸との併用でバルプロ酸の血中濃度が著しく低下するため、原則併用しない 
・無効の細菌を押さえておくことが重要。  
レジオネラ、マイコプラズマなど非定型病原体、百日咳  MRSA、 E. faecium 、 C. difficile  S. maltophilia 、 B. cepacia 、 P. fluorescens / putida など一部のブドウ糖非発酵菌  Bartonella 、 Brucella 、 Coxiella など、動物・節足動物媒介感染症の一部 etc.
・第四世代セフェムより広域。第一~四世代の足し算くらいの広域抗菌薬。