下剤 塩類下剤

塩類下剤 腸内に浸透圧の高い物質を入れることで水が腸から吸収されにくくなり、腸管内の水分量を増加させることができます。そうすることで、便を軟らかくする効果がある。習慣性がなく長期間投与が可能。成分が蓄積し高マグネシウム血症になることがあり注意。 腎不全患者への投与も注意。 テトラサイクリン系抗菌薬、ニューキノロン系抗菌薬などの薬剤と併用不可。 1)マグミット・マグラックス 酸化マグネシウム 成人…

心エコー所見

所見測定値 (基準値) LVIDd (40-50mm):左室拡張末期径。拡張したときの大きさ LVIDs (30-45mm):左室収縮末期径。収縮したときの大きさ。                                ↑LVIDdと比べFSが算出される。  IVSTd (6-11mm):心室中隔厚。心電図のQ波の位置で測定する  PWTd (7-11mm):心室後壁厚。心電図のQ波の位…

急変時薬

●アドレナリン注 1A=1mg/1mL (ボスミン、エピネフリン) ・適応 心停止、急性低血圧、気管支喘息、アナフィラキシー ・用法・容量 心停止時は1mgを3~5分毎に静脈注射。 昇圧時には2~10μg/分 アナフィラキシー字には大腿中央前外側に0.01mg./kg筋注(成人最大0.5mg、小児0.3mg) を5~15分毎に繰りかす ●アミオダロン アンカロン注 1A=150mg/3mL ・適…

CEZ

●セファゾリン(セファゾリン)CEZ  主な抗菌スペクトラム   ・MSSA、レンサ球菌などのグラム陽性球菌   主な適応   ・蜂巣炎、尿路感染症、肺炎、心内膜炎、関節感染症、胆道感染症 ・手術時の予防投与(下部消化管や一部の頭頸部を除く大半の手術)  →手術前のB群レンサ球菌感染症の予防  ・MSSA感染症(髄膜炎を合併した心内膜炎以外) 投与方法 2g 8時間毎。40kg以上で適応  40…

PIPC/TAZ

●ピペラシリン/タゾピクタム(ゾシン)PIPC/TAZ(4g/0.5g) 緑膿菌カバーがに必要な時のβラクタマーゼ阻害薬。 これにより嫌気性菌カバーも十分になる。 黄色ブドウ球菌MSSAも治療できる これが効かない黄色ブドウ球菌がMRSA。 主な抗菌スペクトラム ・MRSAやE. faecium を除くグラム陽性球菌(ただし抗菌作用は必ずしも強くない) ・横隔膜の上と下の嫌気性菌(バクテロイデス…

ABPC/SBT

アンピシリン/スルバクタム(ユナシン) ABPC/SBT アンピシリンに、βラクタマーゼ阻害薬のスルバクタムを配合 オーグメンチンの点滴版。 主な抗菌スペクトラム ・レンサ球菌、MSSAなどのグラム陽性球菌 ・肺炎球菌(アンピシリンで同等の効果が期待できる) ・E. faecalis(同上) ・横隔膜の上と下の嫌気性菌(バクテロイデスを含み、C. difficile を除く) ・腸内細菌科のうち…

PIPC

ピペラシリン(ペントシリン)PIPC ABPC+抗緑膿菌作用。 ただしペニシリナーゼ産生菌には使用できない。 主な抗菌スペクトラム ・E. faecalis やレンサ球菌属(ただし抗菌作用は必ずしも強くない) ・緑膿菌、アシネトバクター ・腸内細菌科のうち、Enterobacter、Citrobacter、Serratia 主な適応 ・緑膿菌やアシネトバクター感染症で、感受性を確認した後の標的治…

PCG

ベンジルペニシリン(ペニシリンG) 最も狭域な抗菌薬で、感受性がある場合は効果が大きい。 投与回数が多いことから敬遠されている。 主な抗菌スペクトラム ・Step、腸球菌、ペニシリナーゼ非産生のMSSA ・髄膜炎菌 ・梅毒、レプトスピラ 主な適応 ・レンサ球菌感染症(皮膚軟部組織感染、感染性心内膜炎など) ・肺炎球菌肺炎 ・神経梅毒 ・髄膜炎菌感染症 ・ペニシリン感受性黄色ブドウ球菌感染症(特に…

高カリウム血症の鑑別と治療

●血清カリウム(K) 基準値:3.5~5.0mEq/L 高カリウム血症の症状 P波消失、徐脈化 テント状T波、wide QRS VF 四肢のしびれ 筋力低下(K >7 mEq/L) 緊急性がある場合 心停止 → ACLS K 6.0mEq/L以上、P波消失、徐脈化 → カルチコール投与、K補正 緊急性が無い場合の鑑別 K>5mEq/L場合 偽性高K血症を除外(採血時の溶血)  ※PLT60万以上…

血清浸透圧と尿浸透圧

血清浸透圧 主な浸透圧物質はナトリウム、ブドウ糖および尿素窒素で、これらの濃度が高いほど血清浸透圧も高くなる。 血清の浸透圧を測定することにより、血液中の塩分と水分のバランスを把握できる ●血清浸透圧計算方法 =2(Na)+血糖/18+尿素窒素/2.8 基準値は 280~290 mOsm/L  高値の原因 脱水症、アルコール中毒、尿崩症、高Na血症、糖尿病、意識障害、高尿素窒素血症 発汗、発熱 …