化学療法 GEM+nab-PTX療法

GEM+nab-PTX[ジェム・ナブ・パク] (ゲムシタビン+アルブミン懸濁型パクリタキセル)療法 適応 膵癌の標準的療法 週1回の点滴を3週連続施行,4週目は休薬 28日4週 催吐性中等度 脱毛リスク50% スケジュール 1時間30分 ●グラニセトロン(カイトリル) 1mg/30分  5-HT3受容体拮抗型制吐剤 用法・用量 本剤を静注する場合は、緩徐に投与すること。 抗悪性腫瘍剤投与に伴う消…

化学療法 GEM療法

GEM[ジェム] ゲムシタビン療法  適応 進行膵癌、胆道癌、抗癌薬治療後に増悪した卵巣がん、進行非小細胞肺がん、再発乳がん、難治性悪性リンパ腫 週1回の点滴を3週連続し、4週目は休み。28日4週を1コースとする 乳癌の場合のみ週1回点滴を2週施工、1週休み。21日3週を1コースとする 催吐リスク 軽度 スケジュール 約一時間 ●デキサメタゾン(デカドロン)6.6mg /15~30分 効果 抗悪…

下剤 その他

1)クロライドチャネルアクチベーター 小腸の水分分泌に関わるクロライドチャネルを活性化し、腸管内の腸液の分泌を増やし便の水分含有量を増やすという新しい機序の下剤です。小腸で作用するため下痢になりにくいという特徴がある。妊婦には禁忌 ●ルビプロストン(アミティーザ) 用法容量 通常1回24μgを1日2回,朝食後及び夕食後に経口投与する. 中等度又は重度の肝機能障害、腎障害のある患者では,1回24μ…

下剤 大腸刺激性下剤

大腸刺激性下剤 腸粘膜を刺激して蠕動運動を亢進させることによって排便を促すもの。塩類下剤だけでは排便コントロールが困難な場合などに併用する。 センノシドやセンナを長期に使用することで大腸壁に色素が沈着、肥大化し大腸の動きが悪くなり、便秘症状が悪化したり緩下剤への反応性が低下する。 内視鏡検査で大腸壁が黒く染まって見えるので「大腸黒皮症」とも言われる。一方、ピコスルファートナトリウムは習慣性が少な…

化学療法 FOLFIRI±Cmab/Pmab

FOLFIRI±Cmab/Pmab(フォルフィリ±セツキシマブ/パニツムマブ)療法 適応 大腸がんの標準的療法。14日(2週) Cmab/PmabはKRAS遺伝子野生型の患者に投与。 ※KRAS遺伝子とは:がん細胞の増殖をコントロールしている遺伝子のこと。KRAS遺伝子が野生型の場合に抗EGFR抗体薬(Cmab/Pmab)の効果が期待できるが、変異型の場合は他の薬剤の使用が良い。方法は手術や内視…

人工呼吸器 Savina ザビーナ 早見表

Mode A/C、SIMV(Drager社はトリガーウィンドウ5秒)、BIPAP、CPAP 設定値 物理画面 Vt(mL):tidal volume 一回換気量 6~8ml/kg(ARDS ) 8~12ml/kg(一般)例:500ml Tinsp(s) 吸気時間 1s? f(bmp) 設定換気回数 12~18回/分 Fio2(%) 酸素濃度 0.21~1 Pinsp(mbar) 吸気圧 PS:P…

化学療法 FP療法

FP(5-FU+CDDP:フルオウラシル+シスプラチン療法) 適応 ➀頭頸部がん 転移・再発に対して21~28日(3~4週毎)に最大6クール ②食道がん 1)術前化学療法として21日(3週)毎に2コース 2)ステージⅣで再発に対する緩和的化学療法として28日(4週)毎に4~6コース 催吐性 高度 スケジュール 1日目10時間30分 5-FUは5日間持続 ●生理食塩水 1000ml /4h ●グラ…

輸血 雑学

●高カリウム血症  洗浄赤血球を使用。緊急時はカリウム吸着フィルターを用いる。 ●投与ルート  末梢血管からの投与が原則。細菌感染・凝固によるライン閉塞予防のためCV,PICC,ポートは避ける ●投与ルート その2  24G針で0.3ml/sを超える速度で投与すると赤血球が破壊されやすい。  22Gでは1.5ml/sまではほとんど溶血しない。 ●投与ルート その3  赤血球投与ルートのろ過筒をす…

輸血製剤 血漿製剤

●血漿製剤 FFP 新鮮凍結血漿一LR「日赤」(FFP-LR)・・・全血採血由来 新鮮凍結血漿「日赤」(FFP)・・・成分採血由来 新鮮凍結血漿一LR「日赤」成分採血(FFP-LR-Ap)・・・成分採血由来 LR(LeukocytesReduced) 保存に伴う凝集塊(マクロアグリゲー ト等)の発生、発熱反応や同種免疫反応等の輸血関連副作用の予防や低減のため、保存前白血球除去が実施されています。…

化学療法 Cape+CDDP+T-mab療法

Cape+CDDP+T-mab療法(カペシタビン+シスプラチン+トラスツズマブ療法) 胃がんに用いられる標準的治療。 21日(3週)ごとの治療で2~3か月に1回CT等を撮影し、効果があれば続ける 催吐性リスク 高度  脱毛リスク 24% 治療スケジュール 1コース目12時間 2コース目11時間 ●カペシタビン(ゼローダ) Cape 2000mg/m2/日 1日2回14日間 抗がん剤開始の夕より開…