化学療法 mFOLFOX6±BV(Bmab)療法

mFOLFOX6±BV[エムフォルフォックスシックスベバシズマブ]療法
 レボホリナート+オキサリプラチン+フルオラシル±ベバシズマブ療法
大腸がん術後の4~6週間以内に投与 14日(2週)ごとに12コース
再発・転移の場合は2週間ごとに治療の効果がある間続ける。


催吐性リスク中等度 


治療スケジュール 1day 4時間 その後46hの5-FU
●グラニセトロン(カイトリル) 5-HT3受容体拮抗型制吐剤 1mg/15分

用法・用量 本剤を静注する場合は、緩徐に投与すること。
抗悪性腫瘍剤投与に伴う消化器症状
40μg/kgを1日1回静注又は点滴静注する。症状が改善されない場合には40μg/kgを1回追加投与できる。


放射線照射に伴う消化器症状
放射線照射前1回40μg/kgを点滴静注する。ただし、1日2回投与までとする。


●デキサメタゾン(デカドロン) 6.6mg

抗悪性腫瘍剤投与に伴う消化器症状の予防に使用。
投与前と化学療法day2~3に内服


●BV:ベバシズマブ(アバスチン:Bmab) 5mg/kg ⾮炎症性抗がん剤

初回90分、2回目60分、3回目は30分に短縮可 ブドウ糖との混和を避ける
インフュージョンリアクション/過敏症
(蕁麻疹、ほてり、かゆみ、口唇の張れ、呼吸困難、血圧低下)が起こることがある。
副作用:易出血(鼻出血・吐血・下血)、高血圧(70%)、血栓症、タンパク尿、消化管穿孔


創傷治癒遅延があるのでCVポート造設後10日、手術後4週間あいていることが望ましい


●F:レボホリナート(アイソボリン:l-LV) 

  

オキサリプラチン(エルプラット)と2時間で同時投与
併用注意:ワーファリン、フェニトイン
ビタミンの一 種でに抗がん作用はない。5-FUの働きを高める作用 がある。


●OX6:オキサリプラチン(エルプラット:L-OHP)

本剤を5%ブドウ糖注射液に注入し、250〜500mLとして、静脈内に点滴投与する。
治療直後より手・口・喉の違和感といった末梢神経障害が生じる。
治療後1週間は直接つめたいものをさわらないようにする。


副作用:急性期・慢性期末梢神経障害(91%)、易疲労感、血小板減少(70%)、貧血(40%)
血管痛でやすい 2~3日で改善
炎症性抗がん剤であるが血管外漏出時は冷やさずに保温する。
過敏症は初回投与に起こるとは限らず、複数回投与後に起こりやすい(25%)
呼吸困難や嚥下障害を伴う咽頭喉頭絞扼感が出現することもある。


●mFOL:フルオウラシル(5-FU) 炎症性抗がん剤

400mg/m2を5分間で急速投与後にインフューザーポンプを用いて2400mg/m2を46時間かけて投与する。
注意:ワーファリンカリウムと併用注意 抗凝固機能の変動注意
副作用:下痢、悪心・嘔吐・食欲不振、好中球減少(49%)、口腔内粘膜炎、手足症候群
消化管粘膜障害


手足症候群:手・足裏のちくちく、ぴりぴり感。予防的保湿ケアが大切
口腔内粘膜炎:口腔内乾燥にはうがい薬、痛みにはアセトアミノフェン、栄養補助食品等


→スキンケア、マウスケアが大切。