化学療法 S-1療法

S-1療法(テーガフル・ギメラシル・オテラシルカリウム療法)
主に胃がん術後の治療、そのほかに結腸癌、直腸癌、手術不能または再発乳がん、膵がん、胆道がん、頭頸部がん、非小細胞肺がんに用いられる。


42日(6週)毎に治療。28日間内服・14日間休薬を1コースとして繰り返し1年間続ける。
※14日内服・7日休薬のパターンもある。


催吐性 軽度


●テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム(TS-1)
 ジェネリック品はエスワンタイホウ錠

用法容量
1日2回  容量は体表面積に準ずる 
空腹では効果がかわるため食後に内服する。飲み忘れてもそのまま次の分から内服する。


ワルファリン、抗てんかん薬(フェニトイン)と併用注意
他抗がん剤と併用禁忌


副作用
嘔気(34%)、胸焼け、食欲不振(内服開始後1週間で出現し、2週間目から改善)
口腔粘膜炎(22%)、下痢(31%)、便秘、骨髄抑制(40%)、
色素沈着(41%) 日焼け止め・保湿で予防。内服終了後半年~1年で改善する。
涙道障害(18%:流涙、眼痛、異物感、視力低下、霧視)が続くようであれば眼科コンサルを。