2020年8月のブログ記事

  • 血液検査 PT、APTT、PT-INR

    ①PT プロトロンビン時間  参考値:10~12秒 活性%:80〜130% 外因系凝固活性化機序(Ⅶ・Ⅹ・Ⅴ・Ⅱ・Ⅰ) 血液凝固作用のあるたんぱく質に関連した検査値。 血液凝固因子は、13種類見つかっており、そのほとんどは肝臓で作られる。  PT延長原因:肝不全、DIC、ワーファリン内服 凝固因子... 続きをみる

  • 経口血糖降下薬 DPP-4阻害薬

    インクレチン(GLP-1,GIP)は、分解酵素であるDPP-4により、体内では半減期2~3分という短い時間で分解されます。インクレチンは膵β細胞からのインスリン分泌を増強する作用を持ちますが、血糖値が下がるとインクレチンを介したインスリンの分泌が停止するため、単剤では低血糖が極めて起きにくいとされ... 続きをみる

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  • 経口血糖降下薬 チアゾリジン薬(TZD)

    骨格筋および肝臓におけるインスリン抵抗性を改善し、インスリンの相対的な作用を高めて血糖値を下げる。薬剤自体がインスリンの分泌を促すわけではないので、単独使用で低血糖の危険は少ないという特徴がある。 副作用として肝機能障害、浮腫、心不全、肝障害、体重増加に注意する。 本剤は、尿細管でNaと水の再吸収... 続きをみる

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  • 経口血糖降下薬 ビグアナイド薬(BG薬)

    SU薬が膵臓に作用するのに対して、ビグアナイド薬は主に肝臓に作用して糖新生を抑制する。食欲を抑制する効果もあり、肥満を伴う2型糖尿病患者の第一選択薬として用いることもある。注意すべき副作用として乳酸アシドーシス挙げられる。 主に➀肝臓の糖新生を抑制し、さらに②末梢組織でのインスリン感受性を改善、③... 続きをみる

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  • 経口血糖降下薬 α-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI)

    α-グルコシダーゼ阻害薬の特徴 食べ物に含まれている糖質の分解・消化を妨げることで、食後の血糖値上昇を抑える。 α-GIと糖質が、小腸内で同時に存在しなければ効果がないので、食事を開始する直前に服用する。効果の現れ方が比較的緩やかである。 単独投与では低血糖はほとんどみられないが、併用療法の際には... 続きをみる

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  • 経口血糖降下薬 グリニド系

    膵β細胞に働きかけてインスリンの分泌を促進する。作用のメカニズムはSU薬と似ているが、SU薬よりも吸収・分解が速いことが特徴。一般に、服用から約30分後に効果が発現し、約60分後に効果が最大に達し、約4時間後に効果が消失する。 そのため、食事の直前の服薬を遵守する。(食事の30分前の服用で低血糖、... 続きをみる

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  • 経口血糖降下薬 スルホニル尿素薬(SU薬)

    SU薬は経口血糖降下薬の中で最強で、HbA1c低下あたりのコストパフォーマンスは抜群。 膵β細胞に働き、服用後短時間で強力なインスリン分泌刺激作用を示し、インスリン分泌機能が残存する2型糖尿病が適用になる。この機序のため、β細胞が機能しない1型糖尿病には効果がない。 低血糖以外これといった大きな副... 続きをみる

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