経口血糖降下薬 α-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI)

α-グルコシダーゼ阻害薬の特徴
食べ物に含まれている糖質の分解・消化を妨げることで、食後の血糖値上昇を抑える。
α-GIと糖質が、小腸内で同時に存在しなければ効果がないので、食事を開始する直前に服用する。効果の現れ方が比較的緩やかである。


単独投与では低血糖はほとんどみられないが、併用療法の際には、低血糖が起こるとα-GIがニ糖類(ショ糖(砂糖)など)の消化吸収を遅延させるので、常にブドウ糖を携行させる(ショ糖(砂糖)は不可)。
副作用として腹部膨満、放屁増加がみられる。特に服用開始1~2週に多く、その後多くの場合症状が軽減消失します。


アカルボース(グルコバイ) 
特有の作用に膵液中・唾液中のαアミラーゼ阻害作用があります。
そのためアカルボースのみ、タフマックなどジアスターゼ(アミラーゼ)の入った薬剤と併用注意となっています。


ボグリボース(ベイスン) 
ボグリボースが3つのαGIの中では、放屁増加や腹部膨満感の副作用が少ない傾向にあります。


ミグリトール(セイブル)
下痢の副作用はミグリトール(セイブル)が最も頻度が高い
ラクトース(乳糖)をグルコースに分解するラクターゼを阻害することから乳糖が消化されず下痢の発生確率も上昇すると考えられます。下痢を少しでも軽減するためにも乳製品の過度な摂取は避けるように指導する必要があり