オピオイド フェンタニル

モルヒネに比べ腎機能低下例、透析患者にも使用できる。せん妄・便秘のリスクも少ない。
腸閉塞にも使いやすい。問題点としては耐性ができやすいという点。


●フェンタニル注 

0.1mg、0.25mg、0.5mg
T MAX 投与直後 T1/2 3.5時間前後
レスキューは1時間量を投与
持続静注の維持量は0.1~0.3mg/dayから開始し、投与量を滴定する必要がある。


●アブストラル舌下錠

100μg、200μg、400μg
効果発現:10分
持続時間:1~2時間
TMAX 0.5~1.0時間 T 1/2 5~13時間
レスキュー:100~800μgを2時間あけて、1日4回まで投与
フェンタニルとして100μgを開始用量として舌下投与する。
1回100、200、300、400、600、800μgの順に一段階ずつ適宜調節し、至適用量を決定する。
なお、十分な鎮痛効果が得られない場合には、投与から30分後以降に同一用量までの本剤を1回のみ追加投与できる。


ただし、用量調節期の追加投与を除き、前回から2時間以上の投与間隔をあけ、1日あたり4回以下の突出痛に対する投与にとどめること。


誤って飲み込んだ場合も1回の投与とし、再投与は避けること


●フェンステープ

1mg、2mg、4mg、6mg、8mg
持続時間:24時間
TMAX 20時間±6時間 T1/2 27時間±14時間


貼付部位の温度が上昇するとフェンタニルの吸収量が増加するため外部熱源への接触、熱い温度での入浴等を避けること 本剤貼付中に発熱にも注意。


初回貼付用量は本剤貼付前に使用していたオピオイド鎮痛剤の用法・用量を勘案して、1mg、2mg、4mg、6mgのいずれかの用量を選択する


本剤初回貼付後少なくとも2日間は増量を行わないこと。他のオピオイド鎮痛剤から本剤に初めて切り替えた場合、フェンタニルの血中濃度が徐々に上昇するため、鎮痛効果が得
られるまで時間を要する


経皮フェンタニル貼付剤剥離後にフェンタニルの血中濃度が50%に減少するまで17時間以上かかる


●デュロテップパッチ

2.1mg 4.2mg 8.4mg 12.6mg 16.8mg
持続時間:72時間
T MAX 30時間 T1/2 21時間?
在宅の訪問看護等。