外用薬の基本

➀疎水性基材(油脂性基材)
水分となじまず、少量の浸出液を創にとどめて保湿する
創傷治療の最終段階で上皮化を促す際に用いられる
例:亜鉛化軟膏、アズノール、プロスタンディン


②乳剤性基材
1)水中油型
乾燥した創部への水分補給。過度な浸軟に注意。
例:オルセノン、ゲーベン


2)油中水型
補水機能は弱い。保湿目的。
例:リフラップ、ソルコセリン


③水溶性基材
浸出液を吸収する。創部の乾燥に注意。
例:アクトシン、カデックス、ブロメライン、ユーパスタ、ヨードコート
※ユーパスタは能動的吸水(浸透圧で組織から吸水するため創浮腫改善に用いられる)
 ヨードコート、カデックスは受動的吸水(溢れた浸出液を吸水するため創の湿潤環境を保ちながら吸収)