点眼薬もろもろ

・ベガモックス点眼液0.5% ニューキノロン系抗菌点眼薬 水性点眼剤

<適応症>
眼瞼炎、涙嚢炎、麦粒腫、結膜炎、瞼板腺炎、角膜炎、眼科周術期の無菌化療法


<眼科周術期の無菌化療法>
通常、手術前は1回1滴、1日5回、手術後は1回1滴、1日3回点眼する。
※当院では術後1日4回


主な副作用として、眼痛、味覚異常(苦味)、眼充血、眼刺激、眼瞼炎など


・リンデロン点眼液0.01% ステロイド点眼薬 水性点眼剤

効能・効果
外眼部及び前眼部の炎症性疾患の対症療法


用法・容量
通常,1日3〜4回,1回1〜2滴ずつ点眼する。


原則禁忌
1. 角膜上皮剥離又は角膜潰瘍の患者[これらの疾患が増悪するおそれがある。]
2. ウイルス性結膜・角膜疾患,結核性眼疾患,真菌性眼疾患又は化膿性眼疾患の患者
3. 耳又は鼻に結核性又はウイルス性疾患のある患者


副作用:眼圧上昇


・ブロナック点眼液0.1% NSAIDsだが禁忌記載なし。 水性点眼剤

効能又は効果
外眼部及び前眼部の炎症性疾患の対症療法


用法及び用量
通常、1回1〜2滴、1日2回点眼する。


慎重投与
角膜上皮障害のある患者[角膜糜爛、さらに角膜潰瘍、角膜穿孔へと進行するおそれがある。]


副作用:角膜潰瘍、角膜穿孔..目の痛み、ゴロゴロ感・異物感
眼瞼炎、結膜充血、刺激感、点眼時の一過性の痛み。


・ミドリンP 点眼的 水性点眼剤 散瞳点眼剤

禁忌
緑内障及び狭隅角や前房が浅いなどの眼圧上昇の素因のある患者


副交感神経遮断薬及び交感神経刺激薬で散瞳させる。5mm以上が瞳孔散大。


用法及び用量
散瞳には、1回1〜2滴を点眼するか、又は1回1滴を3〜5分おきに2回点眼する。
調節麻痺には、通常、1回1滴を3〜5分おきに2〜3回点眼する。
当院では術後1日1回 寝前


●術前散瞳の目的
①術野を確保、②手術の照明による縮瞳を防ぐ、③眼底をよく見えるようにする


●術後散瞳の目的
①目の調節機能である虹彩を一時的に休ませる
②眼の手術の際に炎症が起こると、その影響で水晶体と虹彩が癒着して眼圧が上がるのを予防する


※散瞳すると、羞明、ぼやけが生じるため患者に説明しておく。4〜5時間続く。


・タリビット眼軟膏0.3% ニューキノロン系抗菌薬

〈適応症〉
眼瞼炎、涙嚢炎、麦粒腫、結膜炎、瞼板腺炎、角膜炎(角膜潰瘍を含む)、眼科周術期の無菌化療法 
用法・用量 
通常、適量を1日3回塗布する。なお、症状により適宜増減する。1回1cmの長さ。


副作用
眼:びまん性表層角膜炎等の角膜障害、眼瞼炎、結膜炎、眼のそう痒感、眼痛
皮膚:発疹そう痒、蕁麻疹


〈投与方法共通〉・薬剤汚染防止のため、塗布するとき、容器の先端が直接目に触れないように注意すること。・他の点眼剤を併用する場合には、本剤を最後に使用すること。その際、少なくとも5分以上間隔をあけること。


・ジクロード点眼液0.1% NSAIDs(ジクロフェナク) 水溶性点眼

用法及び用量
通常、眼手術前4回(3時間前、2時間前、1時間前、30分前)、
眼手術後1日3回、1回1滴点眼する。


慎重投与
点状表層角膜症のある患者[角膜びらん、さらに角膜潰瘍、角膜穿孔へと進行するおそれがある。]


・ベノキシール点眼液0.4%

効能効果
眼科領域における表面麻酔


用法用量
通常成人では1〜4滴を点眼する。
なお、年令、体質により適宜増減する


副作用
ショック、アナフィラキシーを起こすことがあるので、観察を十分に行い、悪心、顔面蒼白、紅斑、発疹、呼吸困難、血圧低下、眼瞼浮腫等の症状が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。


本剤の麻酔効果発現時間は平均16秒、麻酔持続時間は平均13分51秒であった。