経尿道的膀胱腫瘍切除術 TUR-BT

筋層非浸潤性膀胱腫瘍に対する術式
通常、腰椎麻酔で行うが術中閉鎖神経反射予防のために閉鎖神経ブロックを併用する


膀胱鏡の手術では、術中は気腹圧によって毛細血管からの出血はみられず、術後気腹圧がなくなることで出血を起こすことがあります


術後2~3時間経過しても血尿が改善されない場合には、再出血の可能性があります。また出血が持続し血塊ができることで、カテーテルが閉塞し膀胱タンポナーデの状態となることも考えられます。血尿のスケールを用いて血尿の程度や血塊などの有無、恥骨上の圧痛や腹部の膨隆などを観察し、必要に応じて超音波膀胱画像診断装置で確認を行います。


術直後に手術室で抗がん剤を膀胱内注入(膀注)することもある。


牽引固定 大腿部にマジックでテープ幅のマーキングをし、テープ固定を実施します。また尿道カテーテルにも同様に、テープで固定された場所にマジックでマーキングを実施します。大腿部と尿道カテーテルのマーキングが同じ位置にあれば、しっかりと牽引ができていることになります。


合併症
・膀胱穿孔 術中閉鎖神経反射により膀胱壁に穴があいてしまう
・後出血
・膀胱タンポナーデ
・TUR反応 BTよりPのほうが生じやすい 悪心、嘔吐、冷汗、徐脈、低血圧など 
※現在は生理食塩水潅流経尿道的切除術(bipolar-TUR)のため頻度は少ない