ABPC

アンピシリン(ビクシリン)
PCGを腸球菌へスペクトラム強化したもの。


主な抗菌スペクトラム
・レンサ球菌、肺炎球菌などのグラム陽性球菌
・E. faecalis
・リステリア
・腸内細菌科のうち、P. mirabilis、一部の大腸菌


主な適応
 ・扁桃炎で内服困難な場合。膿瘍合併した場合はアンピシリン・スルバクタムが良い
 ・E. faecalis 感染症
 ・リステリア感染症(菌血症、髄膜炎)
 ・蜂窩織炎(レンサ球菌による場合。ペニシリンGで同等の効果が期待できる)
 ・肺炎球菌肺炎(同上)
 ・B 群溶連菌保菌妊婦の経膣分娩時。新生児の感染予防。
 ・感受性のある大腸菌や、P. mirabilis、B群溶連菌による急性腎盂腎炎


投与方法
・2g 4〜6時間毎 輸液100〜500mLに 溶解し1〜2時間かけて。
・40kg未満の患者では50mg/kg 4〜6時間毎


注意点
・併用注意 経口避妊薬
・高齢者ではビタミンK欠乏による出血傾向があらわれることがある
・アロプリノール投与時には発疹が出現することがある