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意識障害を起こした患者さんを判断する場合の鑑別診断法。


意識障害発見時の行動
➀JCS/GCS評価、痙攣有無確認でてんかん否定(※無症候性てんかん否定できない)
②VS測定→低酸素血症否定(※CO2貯留否定できない)、低/高体温否定、ショック否定
③BS測定→Insulin否定 
④身体初見(アンモニア口臭、外傷有無、脳神経兆候確認、呼吸所見)
⑤Dr Call 状況報告


病棟においてのアイウエオチップス


A:アルコール
→入院中のアルコール中毒はまずない。TPN実施時はB1欠乏症からの乳酸アシドーシスはありうる。


I:インスリン
→簡易血糖測定で高血糖/低血糖判別可能。
※ SGLT2阻害薬の場合は正常血糖ケトアシドーシスの可能性あり


U:尿毒症
→鑑別は採血にて。腎疾患既往有無、尿量、アンモニア口臭の確認。


E
➀脳症
→高血圧脳症は血圧測定である程度否定。
肝性脳症の鑑別は採血。肝疾患有無、アンモニア口臭・羽ばたき振戦確認


②内分泌疾患
→甲状腺亢疾患既往有無、クリーゼの場合は頻脈(130回/分以上)、鑑別は採血にて。


③電解質異常
→脱水所見、心電図所見など。鑑別は採血にて。



➀低酸素血症
→spo2、呼吸回数、呼吸様式、心不全徴候、喘鳴。鑑別は血液ガスにて。


②薬物中毒
→服薬内容、血中濃度採血にて。



➀頭部外傷
→外傷有無、転倒歴、MMT、瞳孔経。鑑別は脳CT等。


②高/低体温
→体温測定


I:感染症
→VS、ショック所見、髄膜刺激徴候など。鑑別は採血やその他発熱精査にて。



➀脳血管障害
→神経兆候有無


②ショック
→VS、ショック所見


③てんかん
→てんかん既往、脳疾患既往、てんかん歴、内服薬、電解質